□いつものシャンプーに疑ってみる
□迷ったらプロ(美容師)に相談すべし
□アイラインは“自分の喜び”、ヘアケアは“他人から見た喜び”
「アイラインの細かな跳ね上げの角度よりも、きれいな肌と髪の毛の方が女性らしさは高まります」
そう話す美容家・岡本静香(おかもと・しずか)さんの髪の毛は、艶やかで女性でも触れたくなるような質感です。写真からも、その感じはわかるはず。
スカルプ(頭皮)ケアやヘアケア、あなたは気にしたことがありますか? おそらくほとんどの方はドラッグストアのシャンプーで洗って、乾かしている程度でしょう。
でも想像以上に、頭皮も髪も疲労しているのだそう。岡本さんにヘアケアについて聞きました。
使っているシャンプー、本当に髪に合っている?
ー岡本さんは20代からヘアケアの重要性に注目していたようですね。
岡本:私は、生まれてからずーっとひどいくせ毛で……わがままな髪質で悩んでいたんです。それを美容師さんに相談したら、髪質に合うシャンプーとトリートメントを教えてもらって。それを使い続けたら髪質が改善されてきたんです。私の場合はAVEDAを初めて使ったときに、シャンプーの大切さを実感しました。
ー美容師さんに聞く、っていいですね。
岡本:スキンケアコスメは好きでも、シャンプーにそこまでこだわりはないという方もいるかもしれません。「Aさんが使っているからいいんじゃないか」とか、自分の髪質よりもプロモーション優先で選んでいないかな、って。もちろん、プロモーションが入口でもいいんですが。
でも、そのアイテムが自分に合っているかは別問題。合っているかどうかは、使用後の感覚でわかりますよね。まずは、そこを確認してください。疑問を持ったまま行動をしないでいると、変わるタイミングを逃してしまいます。
美容師さんは髪質のことを理解してくれているので、次に買い替えるタイミングで、どんなシャンプーが自分に合いそうかを聞いてみてください。シャンプーだけでなく、自分に合うケアの方法もわかりますし。信頼できる美容師さんは、自分では直接見られない角度でチェックしてくれる「髪の番人」ですから。
ー理想の髪ってありますか?
岡本:ベタですけど、サラサラで天使の輪があって(笑)、カラーもスタイルも自分に似合っていて、いい香りがする髪です。
ーやっぱり髪がきれいな女性って、それだけで魅力的な気がします。
岡本:そうですよね! アイラインの角度とか、そういう細かなメイクから生まれる美は “自分の中の喜び”が大きいですよね。でも、肌がきれいとか髪がきれいって“他人から見た喜び”でもあります。きれいな髪って、美しさ以上に安堵感や清潔感があるんです。
髪や肌がきれいになると、もっとレベルアップして輝きたくなるはず。ヘアケアやスキンケアは、そのスタートラインに立つための準備です。
つい、まつ毛のカールアップやデコルテラインのケアに力を入れがちですけど、実は、その手前に美の秘訣があるんです。だから、デート前はメイクよりも、ヘアケアとスキンケアに力を入れた方が好印象だと思いますよ。
実践している人からのアドバイスは、やっぱり説得力が違います。高校生の頃からコンプレックスだったという、硬くて乾燥しやすいくせ毛。それをホームケアで改善した岡本さんのヘアケアを、さっそくマネて見たくなりました。
次回は彼女が現在、欠かさずしているヘアケアについて教えてもらいます。
>>この連載は月曜・火曜に更新予定です。
撮影:竹内洋平