瀬戸康史さん インタビュー前編

瀬戸康史が「半年間の育休をとる会社員」を熱演。赤ちゃんとふれあって知ったこと

瀬戸康史が「半年間の育休をとる会社員」を熱演。赤ちゃんとふれあって知ったこと

男性の育児休業(以下、育休)の取得率は約7%のうえ、一週間以内の短期間が7割。しかし、先日には改正育児・介護休業法も成立し、少しずつ男性も育休をとりやすい社会がつくられようとしています。

7月9日に配信・放送開始のWOWOWオリジナルドラマ「男コピーライター、育休をとる。」は、現役会社員の魚返洋介(うがえり・ようすけ)が、半年間の育休を取得する物語。夜間授乳や保活、パパ友づくりなどに奮闘する魚返を、瀬戸康史さんが演じます。

未知の子育てに挑む男性の姿を、どのように演じていったのか。瀬戸さんご自身の育休に対するイメージなども伺いました。前後編インタビューの前編です。

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目指したのは、憎めないキャラクター

——本作のオファーを受けて、どのように感じましたか?

瀬戸康史さん(以下、瀬戸):まず台本を読んで、新感覚のドラマだなと思いました。1話15分で全12話という見やすさもありますし、演じたらきっと楽しいだろうなと思える部分がたくさんあったので、オファーをお受けしたんです。あと年齢的に33歳になって、役者として育児をする父役も相応な歳ですので、今回経験をさせていただきました。

——役づくりにあたって、心がけたことはありますか。

瀬戸:僕も魚返と一緒で、面倒くさがり屋だし、ダメなところがいっぱいあるんですよね。世の男性にもこういう人は少なくないだろうから、共感してくれるパパもいるはず。だからこそ、憎めないキャラクターを目指して演じました。監督がとても柔軟で、役者陣をちゃんと見てくださる方だったので、撮影中には愛も感じていて。それだけで、やりやすさが全然違ってくるんです。役者に委ねてもらっているぶん、僕も監督の仕上げたいものに近づきたいなと思い、お互いを信用しあいながら作品をつくっていきました。

——とくにお芝居が難しかったのは、どんなシーンですか?

瀬戸:会話しているシーンで突然ほかの場面にジャンプしたり、カメラ目線になって視聴者に語りかけたりする演出が多かったので、切り替えが難しかったです。妻に話しているシーンなのに、突然カメラを見て「これはつまり、こういうことなんです」って解説するとか……そういう演出って、普通の映画やドラマにはほとんどありません。あとは心の声も多くて、口に出していないのに実際言っている空気を出すのが難しかったですね。でも、そう感じたのは最初の頃だけで、あとはその世界観を楽しめました。

——普段は馴染みのない演出も、すぐに楽しめるようになるのはさすがですね。

瀬戸:僕はNHKで10年ほど「グレーテルのかまど」という料理番組をやらせていただいているのですが、あれも、視聴者に語りかける系なんです。どうやら監督が、あの番組を参考にしてくださったみたいです。

——瀧内公美さん演じる妻・愛子ちゃんとのチームワークも素敵でした。

瀬戸:愛子ちゃんのことは「ケンカもするけど大好き!」という気持ちを持って演じていました。瀧内さんは、本当に人間力のすごい方。こちらが壁を作ってもいろんな隙間から入ってきてくれるんです。僕はわりと一歩引きがちなんですが、こちらが引く前に入ってきてくれるので、すぐに打ち解けられました(笑)。本読みをしただけで息が合うと感じたし、ちょこちょこアドリブも入れながら、自然体で演じられたのは彼女のおかげだと思います。

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赤ちゃんとふれあって知った「哺乳瓶は、ぐっと」

——まだ小さな赤ちゃんも、メインキャストとして参加していますね。

瀬戸:赤ちゃんに対しては、NHKドラマの「透明なゆりかご」で産婦人科の院長役をやったときに、こちらが怖がったらダメだなと気づきました。なので、今回は新米パパとしておどおどしながらも、中途半端なコミュニケーションにはならないように心がけていましたね。

——さまざまな育児や家事のシーンを演じてみて、いかがでしたか。

瀬戸:沐浴がすごく難しそうだなと思いました。僕は今回やってはいないんですが、水を使うのって怖いから、慣れが必要だろうなと……。反対に、おむつ替えをしたりミルクをあげたりするのは問題なさそうな気がしました。でも、赤ちゃんにミルクをあげるときって、哺乳瓶を意外と口の奥のほうまで入れなきゃならない。ソフトにくわえさせてあげればいいのかなと思ってたら、本当の親御さんに「もうちょっとぐいっと入れないと飲めません」と言われて、初めて知りました(笑)。家事はもともと好きだから、そこは問題なさそうです!

——「育休」には、どんなイメージを持っていましたか?

瀬戸:このドラマをやるまでは「赤ちゃんと一緒にいられてうれしい」とか「夫婦仲も良くなるだろうな」とか、漠然と幸せなイメージしかなかったです。でも、今回のドラマでは8割くらい、子育ての「つらさ」が描かれている。育休のリアルってこれなんだ、と思い知らされました。だけど、赤ちゃんが笑ったり、夫婦の気持ちが通じ合ったりした瞬間にほろりと泣けるような、ささやかな喜びもとても強く感じて。当たり前の日常やそのなかにある小さな幸せに気づける作品なので、育休を取った人もこれから取ろうと思う人も、育休って何だろうという人も、ぜひ観ていただきたいですね。

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■番組情報

setokyecut

WOWOWオリジナルドラマ
「男コピーライター、育休をとる。」

7月9日(金)配信・放送スタート
【配信】全12話一挙配信【無料トライアル実施中】[WOWOWオンデマンド]
※第1回放送終了後より配信スタート

【放送】毎週金曜夜11時(全6回)【第1回無料放送】[WOWOWプライム]
いち早くWOWOWオンデマンドで楽しめる!

6月25日(金)午後5時 第1・2話を配信![WOWOWオンデマンド]

インタビュー後編は7月3日(土)公開予定です。
(ヘアメイク:須賀 元子 /星野事務所、スタイリスト:小林洋治郎 /Yolken、衣装協力:VIKTOR&ROLF、BARNSTORMER)(取材・文:菅原さくら、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

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