惰性も長期間の付き合いには必要?
スー:パートナーに期待することってなんですか。
pha:なんだろう……。
スー:今まではどうでした?
pha:うーん、僕は恋愛感情を持って好きになったり付き合ったりするまではできるんだけど、生活の一部を共有するみたいな感じになると、一人になりたいとかほっといてほしいとか思ってしまって、うまくいかない。でも、交際するというのはある程度生活を共有するってことなんですよね。
スー:同居が難しい?
pha:それだけじゃなくて、付き合っていても、しょっちゅうLINEが来るとかでしんどくなってしまう。
スー:あー。
pha:特に内容がないけどかまってほしい、みたいなやりとりが苦手なのかもしれない。
スー:それ言う男の人、少なくないですよね。
pha:月に一遍しか会わないとかだったら続くかもしれない……。
スー:それ「本当に付き合ってるの私たち」って言われるやつですね。
pha:僕も40代になって、恋愛感情とか性欲が弱まってきたので、あまり恋愛要素を求めなくても、人と一緒にいられるようになってきている気もします。
スー:リビドー的なものに振り回されなくなった?
pha:そうそう。もうそういうのに振り回されるのは疲れたし飽きましたね。シェアハウスをやめたのも、今まではシェアハウスで曖昧に寂しさを紛らわせていたけど、一人暮らしをしたら本格的に寂しくなって、誰かと何かを共有したくなって、女性と一緒に住みたくなったりするかも、というのがありました。
今のところは一人暮らしが快適なんですが、まだ一人暮らしをして一年たってないので、もう何年かたったら変わってくるかもしれない。
スー:この年になると、飽きたからってすぐ関係解消とはいかないし、怖いところもありますよね。20代ならともかく。
pha:飽きても変えるのが面倒だから続いてしまう、というのが逆にいいのかもしれないですけどね。ちょっと気分が変わるたびに別れたり付き合ったりしていたら体が持たないので、惰性というのも長期間の付き合いには必要なのかも。スーさんのところもなんとなくつながっている感じでいいんじゃないでしょうか。
スー:こんな仕上がりになるとは思っていなかったですけどね。
pha:40代とか安定してるかと思ったら全然ですね。まだまだだ。