“輝くショートスリーパー”に憧れた時期もあったけど…良い睡眠のためにやったこと

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「なーに考えてるの?」
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コラムニストの桐谷ヨウさんによる連載「なーに考えてるの?」がスタートしました。ヨウさんがA to Z形式で日頃考えていることや気づいたこと、感じたことを読者とシェアして一緒に考えていきます。第24回目のテーマは「Z=Zzz(睡眠)」です。

ショートスリーパーに憧れた時期もあったけど…

睡眠が大好きです。睡眠ほど人を幸せにするものは、それほど多くないのではないでしょうか? それくらいに愛しています。

そして、人が睡眠について語るとき、大体はこのふたつに大別されるなーと思っています。

「睡眠は活動の質を担保するのにもっとも重要。先に時間を確保するべきで、絶対に睡眠不足になるべきではない」
「睡眠は活動できる時間が減ってしまうので、無駄である。とにかく短いにこしたことはない」

前者は睡眠ファーストの生活を送り、後者は短眠法を身につけ──あるいは無理やりに身体に馴染ませ──て、いかに起きている時間を延ばせるかを考えて、生活をしているようである。睡眠を重要視している人は、どちらかのスタイルを取るようになるし、特に意識していない人はその日の活動によって睡眠時間が変わる日和見スタイルになっているのであろう(フツーに柔軟なスタイルといえば良かった)。

俺も過去には短眠法に憧れたことがあります。たとえば1日の睡眠時間が4時間半で済むとしたら、どれだけ1日の充実度が上がるだろうか。夜遅くまで人と会って(コロちゃん前の話ね……)、帰宅後は気になっている本や漫画を読んで、明日のために4時間半だけ眠り、もちろん遅刻をせずに会社へ意気揚々と行く。こんなライフスタイルに憧れたんですよね。

いや、まぁこれが見事に無理なんですよ。体質のせいなのか、根性のせいなのか、もう若い頃から睡眠が6時間を切るともうムリ。次の日に使い物にならない。何度かチャレンジしてみようと思ったことがあったんだけど、結局のところ身につかなかったので、もう短眠スタイルはきっぱり諦めて10年以上が経ちました。

それにしても睡眠ってめちゃくちゃ面白いんですよ。人間の活動のなかでも、かなり独特な存在です。まず睡眠は人間に欠かせないもので、数日間寝かせないと死に至るという話を聞いたことがあるのではないでしょうか? それだけ重要な活動でありながら、その正体やメカニズムは解明されきっていないのです。

肉体の疲労を回復させる、脳内をリフレッシュさせる、短期記憶を長期記憶に定着させる、さまざまな働きを持っていることは言われています。だけど、そもそもなぜ眠くなるのか、どうして入眠時間は狂ってしまうのか、なぜ同じ時間の睡眠を取ってもスッキリしないのか、スッキリしたと思っていても実はたいして回復していなかったり、奥がめちゃくちゃ深い活動なのです。

このあたりは中途半端に俺が説明しても、まったく面白くないのではしょりますが、興味があったら書籍やYouTubeで専門家がしゃべっている内容にふれてみてください。これだけ身近な存在でありながら、まったく正体を分かっていないことに愕然(がくぜん)とします。そして、もっと興味を持ってしまうことでしょう。

良質な睡眠を追求しよう

さて、睡眠を愛する皆さんにはゲームに参加してもらいたいと考えています。それは「深い睡眠をいかに取れるかゲーム」でございます。

これがなかなかに難しい。俺の尊敬している年上の方たち、かつては寝る間を惜しんでハードワークをしていたようだけど、みんな揃って睡眠時間をきちっと確保して、いかに良質な睡眠を取れるか自分なりに追求してらっしゃるんですよね。その気持ちは若輩者でありながら、非常に分かります。

まずは日中のハッピー感と、アクティブさがまるで変わる。睡眠時間を削って時間を捻出することが足し算だとしたら、良質な睡眠を確保することは日中の活動に対する掛け算のような効果を生むからである。

そして何より、良質な睡眠の追求というゲームは、それ自体が面白く、一朝一夕では結果が出ないものなんです。長く寝れば良いってもんじゃない。10時間寝た次の日に頭と身体がボンヤリしていて、結局その日はずっとシャッキリせずにグダグダで終わってしまったなんてことも、あるあるではないでしょうか?

いろいろ言われます。日中に運動をきっちりせよ。数時間前にはご飯を食べ終わっておけ。お風呂に入ってから冷めてきたタイミングが入眠にちょうど良い。寝具は柔らかすぎてはいけない。腰痛を持っている人は、実は硬い床のほうが調整にはいい。肌あたりのよいファブリックを使うことが、実は大事である……などなど。

俺のオススメはスマートウォッチである。こいつがスコア化してくれる数字が、びっくりするくらいに寝起きの体感と一致しているのである。具体的には80点以上の睡眠スコアの時には目覚めが快感すぎて、その日は朝から最高の気分なのである。

スマートフォンでもSleepCycleのような睡眠計測アプリがあって、なかなか精度が良かったので10年近く使ってきたけど、スマートウォッチは物理的に腕にセンサーを仕込んでいるのと同じことなので、かなり精度が高い。また、日中の活動量との関係性もかなり正確に測ることができるようになる(スマートフォンの万歩計は手元にないときはカウントされない!)。

高いスマートウォッチを買う必要はないです。5,000円〜20,000円のレンジのものを使っていれば十分で、俺はファーウェイのGT2、妻はBand4を使っています。なかなか良いですよ。

パフォーマンスが高い仕事がしたい人、健康になりたい人、普通に楽しくやっていきたい人。どんな人であっても、睡眠を大事にして損はないでしょう。睡眠をゲーム化して、いかに良質な睡眠を取ることができるようになるか、チャレンジしてみてください。日中の習慣づくりとはまったくちがう面白さが待っていますよ。

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