DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」78回目のボヤきは「すぐに決断できない」です。
【今週のボヤき】
社外との取引や仕事で何かお願いごとをされたときにうまく断ることができません。いろいろな提案をいただく立場なのですが、何か提案をいただいたときに「難しいな」と思った案件でも何か工夫やアレンジをすることで実現できる可能性を残しておきたいというのもあって、その場で断ることは極力避けています。結果、考えても無理だったという場合もあるし、アレンジすることで実現したケースもあります。
ただ、ビシネス書を読むと「断るときはすぐに断りましょう」「デキる人は決断が早い!」と書かれていることも多く、わたしのやり方は間違っているのかなあと思います。断り方のルールを知りたいです。
決断が早い人の特徴は…
決断が早い人って、だいたい直感で決めているんですよね。
でも直感といってもそれは単なる当てずっぽうや気まぐれではなく、直感が働く背後にもちゃんとした裏付けがあるものなんですよ。
通常答えを導き出すためには思考を重ねるプロセスが必要です。
理詰めで熟考して答えを導き出して初めてその答えに確信を持つことができるわけですね。しかし直感というものは「理詰めで熟考する」というプロセスをショートカットして直接確信に働き掛けるものなんです。
「理詰めで熟考する」というプロセスをショートカットできるものは経験の蓄積。
今まで経験してきた全データを引っかき集めて瞬時に答えを導き出すのが直感なんですよ。
自覚がないだけでその直感には経験に基づいた確かな理屈があるものなんですね。
だからあんなにも直感というものは、説明はできないくせに確信めいたものがあったりするんですよ。
経験の蓄積が直感につながる
直感を養うものは経験の蓄積、そのためには知識を身につけることも必要、熟考して工夫やアレンジを加える知恵も必要、自分が納得するまで考え抜き、それによって得た結果が経験になり、その積み重ねが直感力を養うものになるんですよ。
丁半博打で考えもせずに決断を急ぎ、単なるギャンブルで得た結果なんて例えそれが成功したとしても直感を養う経験にはなりません。
その答えを導き出すために「考える」というプロセスが必要だということは、それはまだその答えを直感で導き出すための経験が足りていないから。
その経験を積み重ねるために今苦悩と苦労をしているのですよ。
今は決断を焦らず経験を積み重ねることが先決、その苦悩と苦労がいずれ直感に働き掛ける経験になりますからね。
そんなに焦らなくても直感というものはこちらの意思とは無関係に、ある日突然天啓のように降りてくるものですからね。