多少の肌トラブルがあっても若さで乗り切れるのは20代まで。30代に突入して肌のリカバー力の衰えに戸惑っている人も多いのでは? 用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子先生と一緒に自己流の習慣を見直しましょう。
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自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第5回目のテーマは美容液とパックです。

「使われている成分によって、洗顔直後に使うのか、しばらく放置するのかなど、使用方法をよく理解しましょう」と話すのは用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生。

美容液とパックの正しい選び方、使い方をマスターしましょう。

やってしまいがちな習慣

【under30】
□美容液とパックは必ず使うべき
□化粧水と乳液を飛ばして美容液とパックだけしていればOK
□飛行機の中では何もつけない

・美容液とパックは必ず使うべき→×

スキンケアをしていない男性の肌の方がキレイということ、時々あるのでは? 私も肌が強いので、余計なものを塗らないほうが調子がよくなります。胃が強い人は海外で水道から水を飲んでも大丈夫だし、弱い人は歯磨きで水道水を使っただけで具合が悪くなったりするものです。自分の弱い部分を知って、気を使ってあげるのは大切ですが、痛くないところに薬を塗るような“過剰美容”にならないようにしましょう。

・化粧水と乳液を飛ばして美容液とパックだけしていればOK→△

美容液には肌の働きを助けるための成分が入っています。肌が強い人は洗顔後に美容液やパックだけでも大丈夫かもしれませんが、これも個人差があるので、一概にいい悪いとは言い切れません。

・飛行機の中では何もつけない→×

最新型の飛行機は紫外線対策がしてあるかもしれませんが、大抵の機内は、窓から地上より強い紫外線を浴びることになります。そして乾燥もひどいですね。肌にとっては劣悪な環境といえるでしょう。肌が強い私でも、機内では日焼け止めにプラスして美容液やマスクをつけます。

目的によって使い分けて 美容液・パックの選び方

肌にとってよい成分をギュッと凝縮したのが美容液です。美白に特化したもの、しわに効果的なものなど、自分がケアしたい部分に働きかけるものを取り入れましょう。

例えば、目元は皮脂線が多くないので、ニキビになりにくい。その代わり、ちょっと乾燥すると小ジワができやすいんですね。その小ジワが固定ジワにならないようにするために、美容液やパックを活用するのもいいでしょう。

プラスαとして 美容液・パックのつけ方

美容液は、乳液で皮脂を与えてぷるんとした肌になった上で、抗シワ成分やアンチエイジングをうたっているものを取り入れるというのが正しい使い方です。パックは、日頃のスキンケアをしっかり行っていることが前提です。その上で、睡眠時間があまりとれなかった日や肌の調子が悪い日に使うとよいでしょう。

「あの人って美人」の正体は…?

30代は体調も大きく変化する年代です。肌の衰えが気になって、問題が出てきてからケアをするより、予防ケアを行いましょう。人の目とは不思議なもので、キレイなパーツの顔なのに、シミやシワが目立つと美人に見えなくなってしまうんです。

逆に、シミもシワもない美肌の方は、美人に見えてくるんですね。年齢とともに、若い頃にしていたでか目メイクをしなくなったりしますよね。陰影をつけるメイク方法をして、とんでもなく老けてしまっているのに気づかない方もいます。30代は自分の肌と顔を知る年代とも言えるかもしれませんね。

次回の更新は11月16日です。

(パツワルド敬子)

鈴木稚子(すずき・わかこ)1968年10月15日生まれ。医学博士。美容皮膚科医。スポーツ認定医。温泉療法医。東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大皮膚科、国立大蔵病院皮膚科勤務等を経て、2000年東京世田谷区用賀に用賀ヒルサイドクリニック開業。著書に「女医が実践している『ちょっと変えるだけ』でだれでもキレイになれるシンプルな習慣」などがある。「女医プラス」所属。