アラサー女性が10人集まれば、その中に不倫経験者が必ず2~3人はいます。意外なことに、彼女たちの中には結婚願望が強い女性が多いのですが、なぜ不毛な婚外恋愛から抜け出せないのでしょうか?
彼女たちの言い分を聞いていると、どうやらその原因はお相手男性の巧みな(?)話術にあるようです。他人が聞けば、「そんなの騙されているに決まっている!」とすぐにわかるような妄言ばかりなのですが、それを自分に都合よく解釈してしまうのが女性の悲しい性(さが)。不倫男性がよく口にする、4つの妄言をご紹介しましょう。
「嫁といると、安らげない…」→「彼の理解者は私だけ」
奥さんが育児に一生懸命で、会話ゼロ…など、家に居場所がない男性は多いようです。そんな男性がよく口にするのが、「嫁は怒りっぽくて、家にいても安らげない」。聞いてあげているうちに、「奥さんの愚痴を話せる相手は私だけ」「彼の1番の理解者は私」などと言い始める女友達を、何人か見ました。妻の悪口を言われると、勝ったような気になるのかもしれません。が、「嫁という仮想敵」を作ることで、2人の絆が深まっている可能性は大です。
「もっと早くに出会いたかった」→「愛されているのは私だけ」
「もっと早くに出会っていれば、お前を選んでいたのに…」。これもよく聞くセリフです。不倫男性は罪悪感から、現実離れしたロマンチックな言葉を連発する傾向にあるようです。これを真に受けて、「私たちは出会うタイミングが悪かっただけ。本当に愛されているのは、奥さんじゃなくて私なんだ」と、悲劇のヒロインになってしまう女性は多いもの。冷静に考えれば、不倫男性が「既婚者である」というマイナスを、優しさや甘いセリフで埋め合わせようとしているだけです。とろけるような甘いセリフは、罪悪感の裏返しです。
「子どもがいなかったら、絶対に離婚してる」→「彼はきっと離婚してくれる」
妻子持ちの男性がよく言うセリフです。実際は全く離婚するつもりがないのがポイントですが、女性はこれを「彼はきっと離婚してくれる」と都合よく解釈してしまいます。日本の結婚制度は法で守られた、強固なもの。彼は子どもがいるから、離婚できないと言っているのです。俵万智の、不倫をテーマにした歌集『チョコレート革命』には、「家族には アルバムがあるということの だからなんなのと言えない重み」という短歌がありますが、まさにその通り。制度としての家族は簡単に壊せませんし、壊れるだろうなんて思っていないから、既婚者は安心して不倫するのかもしれません。
「君に好きな人ができたら身を引くよ」→「本気で愛されている」
遊び慣れている、世間でいういわゆる“勝ち組”既婚男性からよく聞く言葉です。本当は、相手の女性に本気になられると困るから予防線を張っているだけなのですが、脳内で「本気で愛しているからこそ」という言葉をつけたしてしまう女性の多いこと…。
一度不倫にハマってしまうと、なかなか冷静になるのは難しいもの。でも、ちょっと考えてみると、既婚男性の言うセリフは妄言・詭弁のオンパレードなのかもしれませんよ。