生理休暇「取得したことがない」9割【生理に関する意識調査】

生理休暇「取得したことがない」9割【生理に関する意識調査】

生理に関する映画が公開されるなど「生理」がオープンに語られるようになっていますが、実際に職場で自分の体調をオープンにするのにはまだ抵抗がある人のほうが多いのかもしれません。

このたび、大手製紙メーカーの大王製紙は、2019年12月、16歳以上の男女624名を対象に「生理に関する意識調査」をインターネットにて実施しました。調査の結果、生理休暇制度を企業が整備しているにもかかわらず、実際には生理休暇が取得できていないと答えた人が約9割だったことがわかりました。

生理休暇、取得したことがないが多数

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女性を対象に、生理休暇取得について聞いたところ、「取得したことがない」と回答したのが87.2%となりました。職種別に見ても「ない」が多く、ほとんど差がない結果となりました。

※学生の方は、生理が原因で学校をお休みしたことがあるかについて。※学生の場合、アルバイトの経験も含む

生理休暇を取得したことがない理由

・生理休暇があるのを知らなかったから(20代女性 会社員)
・使っている人を見たことがなく、上司も男性だったため。(20代女性 会社員)
・生理痛は我慢するものという、周りの認識が学生時代からあるから。痛いなら、薬を飲んで我慢しろと教えられた。(20代女性 専業主婦)

39%が「周囲に言えなくて困ったことがある」

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続けて女性を対象に「生理について周囲に言えなかったことで、困ったことや悩んだことはありますか」と聞いたところ、39.1%が「困ったことがある(非常にある・あるの合計)」と回答しました。

困ったことに関する具体的な体験談

・生理痛が酷いけれど、立ち仕事で抜けられないとき我慢しなくてはいけないから(10代女性 会社員)
・すごくお腹が痛いけれど、テスト期間だったから休めず、保健室にも行けなかった(20代女性 学生)
・接客業務の為、自由にトイレに行けない。出血量が多くWで(タンポン+ナプキン)でも漏れる事がありとても困った。(20代女性 会社員)
・若い頃だが、前々から計画していた温泉旅行の日に生理日がズレて当ってしまい、言い出しにくかった。(30代女性 会社員)

ナプキンの交換ができなくて…

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こちらも女性を対象に「仕事中に生理用ナプキンを交換したいときにできない、または長時間できなくて困ったことはありますか」と聞いたところ、66%が「困ったことがある(非常にある・ややあるの合計)」と回答しました。

ナプキンが交換できなかった理由

・事務でのバイトで、トイレまでに距離があり、ポーチを持って移動するとあからさまに生理用品を持っているように感じるため、夜用のタイプのものを使用して、交換しなくても大丈夫なようにしている。(10代女性 学生)
・長時間の立ち仕事のバイトで、なかなか替えることができず、漏れていないかとても心配だった。(10代女性 学生)
・人の家を訪問する外回り中心の仕事なので途中でトイレに行くことが出来ない(30代女性 会社員)

メディアやSNSで話題になることについて

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男女を対象に、「生理についてメディアやSNSで話題になるのは良い傾向だと思いますか」と聞いたところ、10〜20代は平均約51%以上がポジティブ、40〜60代以上は平均約39%がポジティブという結果に。60代は21.2%がネガティブな印象を持っていることがわかりました。

ポジティブな傾向だと答えた理由

<女性>
・生理がどういうものでどれだけの個人差があるのかを男性だけではなく、生理の症状が軽い女性にも知ってもらえれば、対応の仕方を考えられると思うから(10代女性 学生)
・今までが、口にしづらい雰囲気過ぎたと思う。ただ、話題になったことで一気にオープンにさせようと音頭をとる組織や人が現れると、逆に水を差すこともあるのではと心配。SNS等で草の根レベルから広まるのは良い傾向だと思う。(20代女性 会社員)
<男性>
・知識を得ることで、間違った解釈が少なくなったり、双方向的な意思疎通がしやすくなったりすると思うから。(10代男性 学生)

何のために生理について語るのか

これらの調査結果を受けて、同社は歴史社会学者の田中ひかるさんのコメントを発表。田中さんは、生理の話題共有について以下のように述べています。

「生理のメディアでの話題」に関しては、若い年代ほどポジティブに捉えていますが、特に10代男性の「双方向的な意思疎通がしやすくなったりすると思うから」という回答には、月経観の進化を感じます。ほかにも「いつか自分にもパートナーが出来た時に、生理についての理解があれば、的確なサポートができそうだと思うから」「女性社員の労務管理上、体調面のケアは必要だから」といった回答が、生理を隠さず、真面目に語っていくことの重要性を示しています。

しかしながら、「(生理が)話題になったことで一気にオープンにさせようと音頭をとる組織や人が現れると、逆に水を差すこともあるのではと心配」という回答もあり、まったく同感です。「自分のからだのことを話す必要はないから」「恥ずかしいから」という回答もあることから、何のために生理について語るのか、どのように語るのかを意識すること、そして羞恥心は人それぞれだということを念頭に置くことが必要でしょう。

■調査概要
調査名:生理に対する意識に関する調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象者:16歳~65歳 男女
調査サンプル数:624名(10代・20代・30代・40代・50代・60代 各104名)
※10代は16歳~19歳を対象
調査期間:2019年12月12日(木)~2019年12月13日(金)

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