アラサーともなれば、人様には胸を張って言いにくい男遍歴のひとつやふたつがあっても、決しておかしくはありません。同棲経験や婚約破棄、ひょっとして離婚などの、ちょっぴりディープな過去を持っていることもあるでしょう。その過去があってこそ、今の貴女があるわけですから、決して恥じることでも隠すことでもないのですが、さて、実際問題、男性は女性の『過去』をどこまで許容できるのでしょうか……というわけで、連載4回目の今回は、独身30代男性に『女性の過去をどこまで許せるか』を尋ねてみました。
同棲や離婚の経験はあまり気にならない
「同棲くらいは全然、気にしない。離婚? それもまぁ、仕方がないよね」(38歳・自営業)
「同棲経験があると言われても『へー』って思うくらい。離婚も平気」(36歳・流通)
と、さすがアラサー女性に“処女性”を求めていることはないようで一安心。が、しかし
「離婚は別にいいけど、子供がいるとなるとちょっと……自分がお父さんになるって想像がつかない」(37歳・IT)
という声も。確かに女からしても、相手の男性がバツイチなのはありでも、子持ちとなると、少し腰が引けてしまうのは確か。が、一方で
「うーん、まぁ、好きで一緒になりたいって思ったら、受け入れるしかないよね」(36歳・アパレル)
と言う意見もあるので、結局は惚れさせたもの勝ち! かもれません。
男にまつわるトラブルは許容できる?
では、男にまつわるトラブルについては、どうでしょうか。
「当人に問題があって、例えば浮気がバレたとかで、刺されたことがあるとかは、ちょっと……」(37歳・派遣)
「ヤクザと一緒だったとかは、ないですね。男の名前が体に彫ってあるとか……」(35歳・企画制作)
と、こちらが想定していたよりも、一回り、ハードコアな回答が返ってきました。特殊すぎる相手や経験はさすがに許容しきれないようです。
経験人数は“10人”がひとつの壁
お次は『経験人数』。何人くらいまではアリなのかというと、
「5,000人とかは正直、無理です」(34歳・営業)
「まぁ、3桁までかな」(34歳・出版)
と、これまた器の大きい答えが出ましたが、『3桁まで』と答えた彼に999人は許せるのかと問いただしたところ、「……うーん、やっぱり無理かも」とのこと。どうやら『ぱっと考えて多いと思う数字』をなんとなく口にしただけ、という印象を受けました。なので、どちらかといえば、
「10人くらいまでは、気にしない」(37歳・IT)
「俺は、まぁ、特殊なほうだから50人くらいは許せる。でも普通は10人超えたら無理なんじゃない?」(38歳・自営業)
といわゆる“ツ抜け”(10以上。釣り用語で1つ2つと数えて、10になると、「つ」が付かなくなるため、こう呼ばれます)がひとつのラインであると考えたほうがリアルであるように思えます。
不倫とセフレは違う?
また、どちらも『一番目ではない』という点で共通する『不倫』と『セフレ』に関しては、ぱっくりと答えがわかれました。
「不倫経験はいいけど、セフレはちょっと……そういう関係だったことがあったとしても、わざわざ知らせないで欲しい」(37歳・飲食)
「『セフレがいた』と宣言されると過去でも嫌だ。不倫は仕方ないんじゃない?」と、『セフレ』という言葉につきまとう“カジュアルセックス感”に拒否反応を示す男性が多いようです。
泥沼に足を取られた過去は仕方のないこと。が、しかし、どんな過去を持っていても、自分のまるごとを愛して欲しい、というのもまた傲慢な話でもあります。
「どんな経験であれ、過去は変えられないから仕方ないけど、あえて言ってこなくていい」(35歳・企画制作)
という通り、秘しておくのが、大人の女性の嗜みかもしれません。