“婚活”といえば、パーティーや街コン、最近は親どうしの代理お見合いなど、さまざまな方法がありますが、今月都内に女性向きの“婚活マンション”が誕生したとのこと。いやはやどんなマンションなのか、早速おじゃまさせて頂きました!
この婚活マンションを作ったのは、「日本仲人協会」や「日本愛妻家協会」に加盟し、結婚15年以上経ってもラブラブな結婚生活を送る、建築と不動産の会社「有限会社プロパティデザインオフィス」の社長・菊池林太郎さんと、女性のためのポジティブな性生活を提案する、ラブライフアドバイザーのOLIVIAさん。男性を惹きつける、結婚がしたくなる住まいをテーマにした部屋のリビングには、ポールダンス用のポール、キッチンの横に浴槽などがあり、ツッコミどころ満載です。現在、OLIVIAさんが1か月のお試し住み中ということで、お二人にお話をお伺いしました!
結婚への近道は、住んでいる家の質を良くすること!
――“婚活マンション”を作ることになった経緯を教えて下さい。
菊池林太郎さん(以下、菊池):私は建築と不動産のプロデュース会社を11年やっていまして、現在40歳です。けれど、同世代の友人がなかなか結婚しない。自分が結婚したのは23歳で、高校2年生と小学6年生の子どもがいて、結婚して良かったなと常々思っているんですね。いろんな人に「結婚すると、仕事にも自分にも責任感が出るからいいよ」と言ってきたんですけど、なかなか結婚しない。
それなら任せろと、趣味で33歳ぐらいの時、合コンの企画やプロデュースをしたり、人と人をつなげたり、婚活中の男女を応援する、ということを始めちゃったんですね。それで、長年、彼氏彼女ができない人たちの家に行ったら、北向きで、風通しが悪く、家具もほとんどなくて、冷蔵庫を開けても水しかないなど、生活が整っていない。家をよくしたら、何かが変わるんじゃないかということを思い始めたんです。
その頃、当時35歳で、独身だった美容師の友人女性が、三軒茶屋の中古の家を購入してくれて、彼女が好きなお店のデザイナーにお願いして、美容師仲間にも手伝ってもらいながらリノベーションして、家を完成させたんです。そしたら、人を呼ぶことなんて一切なかった彼女が、年に3回ぐらいホームパーティーをするようになって、バーで知り合ったイケメンをホームパーティーへ誘ったことをきっかけに、1年ちょっとで結婚したんです。
その物件を第1弾として、4年ほど前に “婚活夫動産”事業部を立ち上げ、ちょこちょこと“婚活マンション”を作り始め、現在、三軒茶屋、要町、草加、この物件などを合わせ、10世帯ほどの婚活マンションを作り、これまでに入居された約10人の男女がゴールインしています。
――結婚された数が多いですね! また、今、流行りのシェアハウスのような住まいとはまったく違い、驚きました。
菊池:よく間違えられるんですが、1人暮らし用のマンションなんですね。男としては、女性の部屋は、自分の生活をオープンにする「結婚のプレゼンテーション」の場なんです。今までも、何百人もの男女のおせっかいをしてきたんですけれども、何年も彼氏がいない人に話をを聞くと、「家に男性が来たことがない」と言うんです。呼ばない、呼べない、見せたくない。つまり、自分の生活を見せたくないんですね。そうなってくると男性は「この人と一緒に生活できるのか」って思ってくる。ハテナになってしまうんですよ。
OLIVIAさん(以下、OLIVIA):男性は女性の部屋に来たがりますよね? 「来たい」と言った時に拒否するのか、受け入れるのかで、状況は変わると思うんです。実際に来ると、読んでいる本とか、聞いている音楽など、ひと通りチェックされるので、本当の生活の質が丸わかりになる。私の周りのモテる女の子は、セックスできる場所を確保することと、自分の家に簡単に呼べるように家づくりは大切と言いますね。
開放感がある風呂は、体をリラックスさせるのにいい
――ところで、おふたりはどんなご縁でつながったのでしょうか?
菊池:OLIVIAさんのことは、『最高に気持ちがいい!感じるセックス、飽きないセックス』(実業之日本社)や『誰も教えてくれなかった 飽きない!セックス』(角川マガジンズ)などの著書でも知っていましたし、Twitterなどで発信されている内容を見て、おもしろい活動をされているなと思い、僕からアクションを起こしました。
昨年の秋にお会いして、OLIVIAさんに“婚活マンション”の話をしたら、すごくおもしろがって下さって、すでに完成していた別の婚活マンションに一度来て頂きました。その後、今年の3月にマンション1室を購入し、OLIVIAさんと一緒に何かできたらと思い、改めて声をかけしました。
――今回、新たに作られた、独身女性向けの“婚活マンション”のお部屋のつくりがかなり斬新ですね! おふたりでアイデアを出されたのでしょうか?
OLIVIA:そうですね。例えば、リビングの窓際にバスタブを設置する、というアイデアは菊池さんですね。この物件が決まったときから、ここにお風呂があったらいいなぁって言ってらっしゃいましたよね。
菊池:今年の春にニューヨークに行った時に、部屋のベッドの横にバスタブがある部屋に泊まって、すっごく気持ちよかったんですよ。外に裸が見えちゃうんですけれども、ニューヨークの街並みを見ながら、夜も昼も入って、すごく良かったので、これをやりたかった。開放感がある風呂は、体をリラックスさせるのにいいんですよね。
バスタブの秘密とは? >>続きは後編で……ポールダンスができる「婚活マンション」とは? 生みの親に聞く、“2人の関係がうまくいく部屋”の秘密