72年間一緒に過ごしてきたレズビアンのカップル、91歳のヴィヴィアンさんと90歳のアリスさんが結婚したと、米国の地元紙『Quad-City Times』が報じました。
人生に遅すぎるということはない
生まれ育った地元のアイオワ州エールで出会ったふたりは、1947年にダベンポートに移り住み、ヴィヴィアンさんが学校の教師、アリスさんは新聞社や貿易会社で経理の仕事をして暮らしていたそうです。
結婚式はダベンポートの教会で、家族や親しい友人などに囲まれて行われました。
ヴィヴィアンさんは「ふたりで一緒に人生を楽しんできましたし、私たちは長年にわたって、全米50州とカナダのすべての州を旅していますし、イギリスも2度訪れています」と語り、「私たちは楽しい時間を過ごしました」とアリスさんも話しています。
式に立ち会った牧師は「このお祝いごとはもっとずっと前にするべきでした」と話していますが、ふたりは、「人生において新しい章を始めるのに遅すぎるということはありません」と述べています。
アイオワ州では2009年から同性婚を認めており、全米でも同性婚容認の動きが広がっていますが、同州を含む19州と首都ワシントン以外ではいまだに禁止されています。
日本では結婚式は可能だが、法律的には認められていない
日本では、昨年、元タカラジェンヌの東小雪さんが、同性のパートナーと東京ディズニーリゾートで結婚式を挙げたことが話題になりました。京都のホテルグランヴィア京都では、禅宗の寺院・春光院と提携して、同性カップル向けの仏前結婚式プランを提供しています。
こうした動きもある一方で、日本では同性婚は法的には認められていません。タレントの牧村朝子さんは、フランス人の同性パートナーと、同性婚法のあるフランスで結婚しています。
(リプトン和子)