女性用衛生用品ブランドを展開するケアフリー社がオーストラリアの顧客向けに制作した新CMが面白いことになっている。同社はこれまでにも「ヴァギナ」や「タンポン」、「割れ目」といった直接的な言葉を使い、数々の変態的で、下品で、気恥ずかしくなるようなCMキャンペーンを打ち出しては、視聴者に衝撃を与えてきた。
「生理」はタブーでも恥ずかしいことでもない!
それらのCMについて嫌悪感を露にする人は多いが、ケアフリー社はそういったCMを流すことに微塵も躊躇しない。同社は「生理について語るのはタブーであり、恥ずかしいことであるという認識を打ち砕くのは必要なこと。沈黙を守り続ければ、生理に関する必要のないネガティブな感情をさらに強固にし、永続させることになりかねない」と述べている。
アナタはどれが好き? オーストラリア人が考える女性器の別名
今回のCMは男女3名が起用され、風変わりだが面白くて赤裸々な3作品となっている。特にファニー・グリッターウィンクルさんが出演している1本が興味深い。ネットで見つけた女性器の新しい呼び方を紹介、提案しているのだ。ざっと羅列してみよう。
「小さなお花畑」(ずいぶん可愛らしい印象)
「欲情ポッケ」(確かに……)
「毛むくじゃらのゴッドマザー」(言い得て妙)
「ギラギラした洞窟」(いつもじゃないけど)
「ちっちゃい大砲」(破壊力があるっていう意味? それとも中から何かが飛び出すっていう意味??)
「外陰部署」(非常に優秀な部署ではある)
「ララ」(キキ&ララのピンクの方)
「子猫ちゃん」(普通)
「まんりの長城」(一切の侵入を許さない)
日本にもあった女性器の別称
ちなみに、日本にも様々な女性器の呼び方がある。やはり最も一般的なのは「(お)まんこ」だろう。大阪を中心とした関西では「オメコ」、福岡を中心とした九州では「ボボ」が有力だ。
自らの女性器をスキャンした3Dプリンター用のデータを配布したとして、わいせつ電磁的記録媒体頒布容疑で逮捕され、その後、釈放された芸術家のろくでなし子さんは、逮捕以前から「まんこ」という言葉を多用していた。ウートピのインタビューでも、「男性目線のいやらしい対象としてのみ『まんこ』という言葉が使われているのも嫌でした。名称も扱いも女性が自分で好きにしていいはず」と語っている。
女性器の呼び方がいろいろ存在するのは、女性器の捉えられ方が多様であることの証だろう。自分なりに女性器の呼び名を考えてみたら、女性自身の身体である女性器を、いやらしいもの、恥ずかしいものとしてではなく、よりポジティブに捉えられるようになるかもしれない。