フランスで人気のスポーツと言えば、サッカーに並んでラグビー。クリスマスも近づき、プレゼントの準備をスタートさせる人も増え始めたが、フランスでは「ラグビーマンのヌード写真カレンダー」がクリスマスプレゼントの定番として人気だ。
「DIEUX DU STAD」(スタジアムの神々)と呼ばれるこのカレンダーは、2001年から毎年発売されており、白黒写真が定番。 もともとはラグビーチームの会長が発案したものといわれており、チャリティーを目的としていたようだが、今では毎年20万部近くを売り上げる人気商品となっている。
なぜか年々、ボージングや脱ぎ方がゲイの方々を意識したものになってきているという噂もあり、実際にパリのゲイタウンであるマレ地区の本屋では飛ぶように売れるらしい。
この人気カレンダー2014年版を購入し、どんなものか中身を確かめてみることにした。訪れたのは、パリのどこにでもある普通のキヨスク。店を入ってすぐのところに例のカレンダーは展示されていた。子供だって立ち寄る店なのに…。
「一つください」と店主に言うと、「プレゼント用ですよね?」と即座に言われ、ラッピングをし始めた。本当に定番なんだな…。この店主のムッシュにカレンダーの売れ行きなどを聞いてみた。
「毎年、決まった人がクリスマスプレゼント用に買いに来るんですよ。別にゲイのお客さんというわけでなく、女性も男性もゲイもいるし、外国人のお客さんも増えてますね」
お値段は28ユーロ(日本円で約3900円)と、決して安くはない。
ラッピングされたカレンダーがこちら。こんな風にフランスのクリスマスプレゼントとして重宝されている模様。
表紙をめくると、なんと38ページもある。やっぱり一糸まとわぬ黄金の裸、裸、そして筋肉。
当たり前かもしれないが、カレンダーなのに日付が見づらい。本来の用途は二の次で、美しい体で目を楽しませることが重要ということだろう。それにしても、下の毛がはみ出ようがおかまいなし。
実はカレンダーのメイキング映像がDVDで発売されていて、こちらでは動く神々を拝める。Youtubeでも一部の映像が覗けるが、カレンダーの神々しさとは違って、選手たちの素顔が見られ、恥ずかしげもなく堂々と笑いながら撮影されている姿は実に爽やか。
カレンダーの写真があまりにすごかったので「Photoshopなどの加工が入っているのでは?」と思ったが、実際に映像でみる彼らの彫刻のような筋肉は写真とそう変わりない。
一通り眺めた後、実際に部屋の壁にかけてみたら、あまりにも日本人とかけ離れた黄金の肉体美がまぶしすぎて、カレンダーの周りだけ異様なオーラを発している。ちなみに、日本のインターネットサイトでも買えるようだ。値段は現地で買うより倍ほど高いが、今年のクリスマスのプレゼントにいかがだろうか?