ネット上に米国のセレブ女優のヌード写真が流出し、FBIが捜査に乗り出すほどの騒動になっています。アカデミー賞女優のジェニファー・ローレンスや歌手のリアーナ、女優のキルスティン・ダンストなど有名セレブ数十人が被害に遭っていると言われています。
アイクラウドには技術的な脆弱性はない
米アップル社のクラウドサービス「iCloud(アイクラウド)」がハッキングされ、セレブたちが保存していた写真や動画をハッカーに盗み取られ、世界中に拡散されてしまったということのようです。ジェニファーの代理人はこの画像が本人のものであることを認め、「ひどいプライバシー侵害。写真を使用した者を告訴する」と声明を発表しています。
アップルは9月2日、「特定の著名人のアカウントが乗っ取られてしまった」「iCloud®やFind my iPhoneを含むAppleのシステムに欠陥があったことから発生したものではありません」と発表、技術的な脆弱性はないとの認識を示しています。
つまり、セレブに限らずクラウドサービスを利用しているあなたの写真も狙われる可能性があるということです。
保存しておくデータは自分で選別
では、私たちはいったいどんな点に注意したらいいのでしょうか。ネット犯罪に詳しいジャーナリストの丸山ゴンザレスさんによると「注意すべきなのはスマホの操作がクラウド(ネット上のサーバのようなもの)に連動していないという点」だそうです。
「写真閲覧&共有サービスなどのアプリのなかには、スマホで削除してもクラウド上にデータが残されていることがある。このクラウドの仕組みをきちんと理解しないままに使っている人が多い。スマホのアプリは簡単に使えるうえに、スマホを紛失してもデータを保護できる利点はあるが、保存しておくデータは自分で選別しておくべきでしょう」
パスワードをこまめに変えるなどの対策はもちろんですが、そもそも流出したら困るようなプライベート写真をクラウドに保存しないことが確実かもしれません。
(編集部)