「セックスフレンド」という言葉は、90年代にはすでに浸透していたとされています。一般的な定義として、ひとくちに「セックスを楽しむことを目的としている男女」といっても、「心」と「カラダ」に関しての認識には個人差があり、さまざまな考え方や生態が存在しているのが事実です。そして個人差があるからこそ、その時代の空気が如実に反映されています。イマドキのセフレ生態3タイプから、現代を考察してみましょう。
女社長とバンドマン…「自分にないもの」に興奮する、収入格差タイプ
かつての一億総中流時代に比べて、現代日本って収入の差がどんどん開いてきていると思いませんか? タワーマンションに住み外車を乗り回す富裕層もいれば、ギリギリの生活を維持するのがやっとなワーキングプアの人々もいます。
セフレ間でも、あえて自分の経済状況と真逆のパートナーを選ぶ女性も存在するようです。神奈川県在住のA子さん(36歳)は、自ら代表となって会社を切り盛りする女性起業家。俗に言うセレブ女性です。そんな彼女がセックスパートナーに選んだのは、アルバイトをしながらプロデビューを目指すバンドマン(20代)でした。
A子さん「彼の狭いワンルームアパートで、ベッドではなく薄っぺらい布団でするセックスが何故か異様に興奮するんです」
もちろんシチュエーションだけではなく、相手男性が持つ「未完成ゆえの魅力」にも惹かれているとのこと。
友人とかぶっても無問題!セフレもシェアタイプ
一戸建てよりもマンションなどの集合住宅が増え、カーシェアなど「人との共有」が珍しくない時代、なんとセフレシェアも存在します。
都内在住のB子さん(33歳)は、友人女性とセフレがかぶっているのだとか。
C子さん「女性同士の飲み会で『ひと晩に2回以上できる男性が良い』って話をしたら、女友達が紹介してくれたんですよ。『私、彼と何度かセックスした仲だけど、2回以上できるから合うと思うわよ』って(笑)」
結婚を見据えた真剣交際前にヤリまくっておきたい、駆け込み需要タイプ
消費税増税に伴って生じるのが「駆け込み需要」。消費税が上がる前に、「今のうちに買っておこう」という考えの人々によって、需要が増加する現象のことです。
「駆け込み需要現象」が、セフレ間でも起きているとは一体どういうことなのでしょうか? 関西在住のC子さん(28歳)に話を聞きました。
C子さん「三十路を目前に、ぼちぼち婚活に本腰を入れなければならない時期。29歳の誕生日までは集中的にセックスしておこうと思っています。婚約・結婚したら、パートナー以外の男性と寝る気はないので」
そう語るC子さんには、現在セックスフレンドが4人! 彼女の周囲にも、結婚適齢期を前に、「駆け込みセックス」に精を出すアラサー女性が少なくないのだとか。
今回ご紹介した3女性は、決して王道ではないですが、この時代ならではの性を謳歌しています。「セフレを持つ」というライフスタイルに抵抗がある皆さんも、同じ時代を生きる女性として、王道の男女関係に悩んだ時は彼女たちのスタンスを思い出して頂ければ、意外と参考になる部分があるのかもしれません。