歯科医に聞く、歯の黄ばみケア第2回

歯の黄ばみケアに…歯科医が教える、使ってはいけないグッズとは

歯の黄ばみケアに…歯科医が教える、使ってはいけないグッズとは

歯が黄ばんでいると老け見えするのでは…など、とても気になります。第1回の「歯の黄ばみは唾液の力で防ぐ…自分でケアする方法 前編【歯科医が教える】」では、歯の黄ばみの原因について、すぐ歯磨きができないときに自分でできるケアについてお伝えしました。ひき続き、市販のホワイトニンググッズについて、また、歯科医院で受けられるケアについて歯科医師で口腔衛生がご専門の江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に詳しく教えてもらいましょう。

<第1回のポイント>
・歯の汚れ「ステイン」は、ポリフェノールと唾液中のタンパク質がくっついてできる。
・カレー、コーヒー、紅茶、しょうゆなど、ステインの原因になる
・唾液には口の中の汚れを流す、殺菌や消臭作用がある。
・食後に歯を磨けないときは、唾液と舌先を使う。
・ガムやおやつ昆布は唾液を増やしてステイン除去に有用。
・「あいうべ体操」を実践して唾液の分泌を促す。
・口呼吸をさけて鼻呼吸を意識する。

研磨剤入りの歯磨き剤は逆効果の場合も

歯のホワイトニンググッズが多種多様に市販されていますが、注意したいグッズについて、江上医師はこう指摘をします。

「セルフケアをしたいと、研磨剤を含む歯磨き剤に頼る患者さんは多いのですが、強くゴシゴシ磨く、1日に何度も磨くなどすると逆効果です。磨いた直後は一時的にきれいになることがありますが、歯の表面のエナメル質が削られ、かえって色素沈着しやすい歯になります。

市販の歯磨き剤で、液体タイプ以外は研磨剤が含まれています。その配合量は、粉タイプ、潤製、練り状、液状の順に多くなります。タバコのヤニを除去するとうたうものには粉タイプが多いでしょう。

また、『ホワイトニング』をうたうものには、粒子が粗い研磨剤が含まれることが多いでしょう。購入時にパッケージの説明をよく確認して、このタイプの歯磨き剤を常用することは控え、色素沈着が気になるときのみに使うほうが、歯の磨耗が防げます」

酸性の食品で歯磨きはNG

歯磨き剤の代わりに、レモンやグレープフルーツ、酢、炭酸水などで歯を磨くと白くなる、という人がいますが、江上医師は、次のように注意を促します。

「それらは酸性が強い食品なので、口の中を酸性にします。すると、歯の表面のエナメル質が溶け出して、むし歯を悪化させる、引き起こすことがあります。これを『酸蝕歯(さんしょくし)』と呼び、文字通り、歯の表面が溶けていく状態を指します。

一時的に歯が白くなったように見えることがありますが、酸蝕歯を避けるため、それらの食品を歯を白くする目的や、歯磨き剤としての利用は避けましょう」

スポンジ、消しゴム、ペンに注意を

キッチンや掃除用のメラニンフォームのスポンジで磨くと歯が白くなるということも耳にしますが、いかがでしょうか。

「研磨剤同様に、歯の表面のエナメル質を削り落とすことがあるため、使用しないでください。急を要するときなどでどうしても使いたいときは、歯磨き用のメラニンフォームのシートが市販されているのでそちらを使いましょう。ただしそれでも、強く磨く、何度も磨く、常用するなど、過剰な使用は避けましょう」と江上医師。

「歯の消しゴム」や「ホワイトニングペン」といった歯の汚れ除去をうたう製品はどうでしょうか。

「どちらもお勧めしていません。研磨剤を歯に塗ってから、消しゴムやスポンジでこすって汚れを落とす消しゴムタイプは、先にお話ししたことと同様に、歯の表面のエナメル質が削られて、逆に色素が付着しやすい歯になります。常用は避けてください。

とくに、知覚過敏の方は、歯の内部の象牙質が露出しているため、しみるなどの症状が悪化するので、使用しないほうがよいでしょう。

ホワイトニングペンは、ペン先から出る薬剤を歯に塗ってから歯を磨くというものです。一時的に白くはなりますが、とくに輸入品には、歯を溶かす、歯そのものにダメージを与える成分が含まれることもあるので、気をつけてください」(江上医師)。

では、ホワイトニングのためのアイテムとしては、何を選べばいいのでしょうか。

「『歯を白くする』とうたう市販品の場合は、どの成分が歯にどのように作用するのかをよく確認してください。ただ、どの製品も、歯の表面を削り落とすなどの作用があることが多いことを覚えておきましょう。

そのうえで、まずはかかりつけの歯科医に遠慮なく相談し、自分の歯質に合った歯科専用の安全なタイプを教えてもらうのがよいでしょう」

市販のホワイトニング製品は、一時的に白くはなるものの、汚れを取るために歯の表面を削るように作用するタイプが多いとのことです。歯にダメージがないかどうかを確認して選びたいものですが、わからない場合は、歯科医院で率直に尋ねるのがもっとも安全であるようです。

次回の第3回では、歯科医院で健康保険適用の費用でケアできる『歯のクリーニング』の方法について、詳しくご紹介します。

歯の黄ばみは唾液の力で防ぐ…自分でケアする方法 第1回【歯科医が教える】

(構成・文 品川 緑/ユンブル)

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