世の中には男性に『モテること』を意識したファッションやメイク、振る舞いがあります。これらのテクニックは、ハウツーとして世に多く知れ渡っているので、今まで恋愛市場をかいくぐってきた女性ならば、ある程度、理解していたり、自然と身に付いていることも多いことでしょう。
しかし、自分の趣味がはっきりとしてくるアラサーともなれば、モテ服よりも、自分の好みの服を着たいし、エッジの利いた流行のメイクに挑戦したいオシャレ心だってありますよね。また、特に結婚を視野に入れて男性と付き合うことを考えた場合、モテのテクニックを駆使し、媚びて好かれるよりも、きちんと自分の内面を知ってもらい、関係を築きたい、と願うものではないでしょうか。
果たして『モテ』を放棄した『女の自己主張』はどこまで許容されるのか……というわけで、30代独身男性に「アラサー女のコレ、ぶっちゃけどこまでOKで、どこからNG?」を尋ねてみました。第一回は身だしなみ編です。
派手なネイルは時と場合により
もはや女の嗜みといっても過言ではないネイルアート。サロンに定期的に通い、自分好みのネイルをキープしている女性も多くいると思います。が、30代独身男性はそれについてどう思っているのでしょうか?
「生活に支障のない長さなら気にしない。具体的にはジュースのプルタブが自分で開けられてばいいかな。一緒にいる時に、『あれができない、これができない』って言われると、普通の爪にしろよ、って思っちゃう。色柄? 別にいくら派手でもいい。むしろ、肌に触られる時はネイルを塗っているほうがセクシーで興奮する」(38歳・自営業)
「料理をする以外の時なら、どこまででも派手で構わない。むしろお洒落でやってるんなら、追求して欲しいなってくらい」(37歳・IT)
という賛成派の声もありますが、しかし、『料理以外』というキーワードが気になるところ。さらに尋ねてみると……。
「まったくないほうがいいですね。米を研がれる時に派手な爪が中に入るってのは……」(36歳・ゲーム会社)
「女性っぽくっていいと思います。けど、できればナチュラルのほうが好きかな。ベージュやピンクの。その手で料理するの? っていうのは嫌だ。え、色みが派手だろうか地味だろうが、成分は同じ? そりゃそうなんですけど、印象の問題ですよね。青く染めた白米が食欲をそそらないのと同じで」(35歳・企画制作)
残念なことに「派手な爪で料理をされるのに抵抗がある」というのが本音のようです。やっぱり男性は女の身だしなみにはコンサバなのか……と思いきや、顔周りのメイクに関してはかなり寛大な回答が。
つけまつげや眉の太さの重要度は低い……
まずは、顔の印象ががらりと変わるつけまつげ。
「好き好き。取った姿が見てみたいって思う(笑)」(34歳・出版)
「別にいい。エフェクトですから」(36歳・デザイン)
「よほどのやつなら気がつくけど、そうじゃないとそもそも気がつかない。気がついたとしても、どうでもいい」(37歳・派遣)
と、女性側の長さや量に対するこだわりはなんだったの? という脱力の返答が。また、流行の太眉についても
「昔から好き。逆に細いのはあんまり好きじゃない。剃ってるところが普通の皮膚と違うのっておかしくない?」(34歳・出版)
「全然平気。永遠のブルック・シールズファンだから」(38歳・自営業)
「流行ってるの? えー、気が付かなかった」(37歳・飲食)
「似合ってればいいんじゃないの?」(36歳・アパレル)
と、あまり気にかけてない様子。
プチ整形も意外とアリ?
では、女性としては、カミングアウトしにくいプチ整形は、というと……。
「平気。変えた顔が可愛ければいい」(36歳・デザイン)
「無茶な整形は引くけど、片方一重だったのがバランスが悪かったんで、二重にした、とかなら平気です。僕自身も実は整形してるんで……どこをって? 包茎を治したんです(笑)」(37歳・IT)
「似合ってればいいけど、一重の目もカワイイのにって思う」(36歳・ゲーム会社)
と、これまた皆さん、懐の深い返答が。
どうやら、『メイクは女の領域であり、男が口を出すものではない』と考えているけれど、ネイルアートについては「その手で作った料理を、自分が口にする」という前提があるために、ついコンサバに寄ってしまう、というのが実情のようです。もしも、気になる彼に料理を振る舞う機会に遭遇した場合は、ナチュラルなネイルにしておくのが無難かもしれません。