米国で、軍の規定が緩和され、「ドレッドやコーンロー、ねじれた三つ編みといったアフリカ系アメリカ人女性の間で人気のあるヘアスタイルが認められることになった」とチャック・ヘーゲル国防長官が述べたと報じられています。
髪型の規制が有望なキャリアを阻む障害に
以前から、軍の身だしなみの規定は、アフリカ系女性に対して人種的な偏見があると苦情が出ていたそうです。
一部の女性にとっては、髪型の規制が有望なキャリアを阻む障害となっているようです。例えば、海軍病院の第二等衛生兵のジェシカ・シムズさんは、12年のキャリアがありますが、彼女は制服着用時には、長い髪をねじってタイトに丸めています。
彼女の話では、海軍のブートキャンプ教師として配属されるまで、指揮官は彼女の髪型について文句を言うことはなかったそうです。しかし、配属先で、髪を切るか、ウィッグを被るように言われ、それを拒否すると「重大な違法行為」があったとして、職務を外されるという処分を受けました。
もともとの自然なカーリーヘアを選ぶことが可能に
今回の髪型規定の変更によって、アフリカ系の女性兵士たちは、熱や化学薬品を使って髪をストレートに伸ばすのではなく、もともとの自然なカーリーヘアを選ぶことができるようになりました。シムズさんのケースについても最近、処分が保留になったそうです。
軍隊というのは職場としては特殊かもしれませんが、髪型によって待遇や昇進に差別を受けることは、納得できません。この髪型規定の緩和によって、より多くの女性が働きやすい環境が広がるといいですね。
(リプトン和子)