恋人からのプロポーズ、いつ来るかと待ちわびてきた場合は飛び上がるほどうれしいでしょう。でも彼との将来について悩んでいたり、自分の夢に向かって羽ばたこうと思っていたりしているときにプロポーズされたら「え~、今?」と思いませんか?
感動的なミュージカル映画『サンシャイン/歌声が響く街』に登場する20代のヒロインはまさに将来について悩んでいるときに恋人にプロポーズされるのです。そして彼女が出した結論は? プロポーズを受けるか否かはまさに人生の選択! では『サンシャイン/歌声が響く街』のヒロインとともに、プロポーズと結婚について考えてみましょう!
大好きな恋人からのプロポーズの返事は?
スコットランドを舞台にした『サンシャイン/歌声が響く街』には二人のヒロインがいます。ひとりは熟年のジェーン、もうひとりはその娘のリズ。リズにはアリーという恋人がおり、アフガニスタンでの兵役を終えて帰還。二人は再会を喜びますが、彼女は密かにアメリカでの生活を夢見ており、行動に移そうかと考えているようです。そんなとき両親の25周年の結婚パーティで、リズは恋人アリーに公衆の面前でプロポーズされるのです! 指輪を差し出され「俺の妻になってくれないか」というドラマティックで素敵なプロポーズですが、あまりにも思いがけなくてアリーはとても驚きます。
地元で恋人と結婚してささやかな幸福を掴むか、アメリカでの新生活に挑戦してみるか……。アラサーのみなさん、あなたならどうします? おそらく、そのときの自分が置かれている状況によって気持ちは左右されるでしょう。今すぐ結婚したい場合と、いずれは結婚したい場合とでは答えが変わってくると思います。リズもそのとき自分の素直な気持ちをアリーに伝えるのです。
人生を守りに入るか、攻めの姿勢を貫くかが決断の境目
アリーのプロポーズ場面は本当に悩みます。下手に断ったら彼の顔をつぶすことになりますし……まさに人生のターニングポイントです。
でもここで「うれしい!」とプロポーズに速攻「YES」と言って、地元でずっと結婚生活を送る決心ができるタイプは、きっと家庭的な奥さんになるでしょう。顔見知りが多く、勝手知ったる場所で、地元の彼との結婚を選ぶということは安定を求めているからです。それは今まで生まれ育った家庭が一番居心地いいと思うのと一緒です。
逆に彼のことが嫌いになったわけではないのに、プロポーズに「NO」と言える人は、自立を目指しているのでしょう。「恥をかかせて申し訳ないけど、ここで終わりたくないの!」という気持ちは上昇志向の表れ。キャリアを築くことに突き進んでいきそうです。結婚はゴールではなく人生の通過点として考えているから、地元で人生を終えるなんて考えられないのですね。
結婚はタイミングで決まる?
リズがアリーのプロポーズを受けたか否かはあえて書きませんが(勘のいい方はなんとなくわかるかも)、『サンシャイン/歌声が響く街』のカップルを見て思うのは、やはり結婚はタイミングということ。どんなに仲のいいカップルでいつもイチャイチャしていても、二人が見つめる未来がすれ違っていたら結婚にはたどり着けないのです。今、結婚したいのか、今何をしたいのかはとても重要です。
最悪なのは、プロポーズされたとき「ちょっと違う」と思っているのに、「でも断ったら可哀想」と心とは裏腹に「YES」と言ってしまうこと。ありがちですが、こういう人が結婚したあと「やっぱりあのとき……」と後悔するんですよね~。ちなみに『サンシャイン/歌声が響く街』のリズの両親は結婚25周年目にして夫婦の危機が訪れます。フレッシュなカップルと熟年夫婦は、愛のピンチをどう乗り越えていくのか……。この映画は、あなたの今後の恋愛の参考になるエピソードがつまっているかもしれませんよ。
『サンシャイン/歌声が響く街』(公開中)