SMAPの好感度はアップするもテレビ局へは批判も フジ『27時間テレビ』過酷演出の裏事情

SMAPの好感度はアップするもテレビ局へは批判も フジ『27時間テレビ』過酷演出の裏事情
PR

フジ27時間テレビ、過酷演出の裏事情

フジテレビ毎年恒例の番組『27時間テレビ』。今年は7月26日から27日にかけて放送され、『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』と題して、SMAPが5人で初の総合司会を務めた。

    豪華ゲストとの共演や過去のタブーにも触れる盛りだくさんの内容

草彅剛や稲垣吾郎が過去の事件による活動自粛に関する質問に答えたり、1996年に森且行さんがSMAPを脱退した時の心境を中居正広が語ったりしたほか、豪華キャストを集め、解散をテーマにしたスペシャルドラマ、体当たりの水着大会、タモリ、ビートたけし、明石家さんま、松本人志など、大物芸能人との共演、ジャニーズの後輩Kis-My-Ft2とのカッコいい順位争い、アニメ『サザエさん』への出演と、盛りだくさんの内容だった。

最後の目玉はグループ史上最長となる27曲45分のノンストップライブ。さらにフィナーレ直前には、森さんからの手紙も紹介され、リーダーの中居は号泣、4人も涙ぐみ、感動の締めくくりとなった。

また、放送中に、自己最大規模で100万人以上を動員する全国5大ドームツアー(22公演)を行うことや、ツアー開始前日の9月4日に21作目の新アルバム『Mr.S』を発売することが発表された。

    SMAPへの称賛とテレビ局の過酷な演出への批判

45分ノンストップライブでは、中居が途中で座り込んだりするなど、平均年齢40歳の彼らは体力的な限界に挑戦し、最後まで駆け抜けた。

これに対してネット上では「SMAPすごい! 感動した」「SMAPがやり遂げたから、私もがんばります」などと、彼らへの称賛の嵐が巻き起こった。一方で、フジテレビに対しての疑問や批判の声も少なくない。

・アイドルとはいえ、40代の彼らにはきつい企画だった
・SMAPに全部背負わせているようだ
・無茶させといて感動演出してるんじゃねー

27時間という長丁場をSMAPが一手に引き受けた形になっていたが、なぜここまでSMAP推しの番組となったのか。テレビ局関係者は次のように述べている。

「SMAPのファンの中心は40歳以上だから、若いファンも取り込みたい。フジも視聴率で低迷、SMAPの人気も低迷。それを解決するために“テレビは武器”という括りの下、お互い頑張りましょうということで27時間TVをやった。確かにやりすぎという声もあるが、その過酷さを乗り越えられるスーパースター感を出す演出が欲しかったのだろう」

ちなみに瞬間最高視聴率は23.8%を記録したが、平均視聴率(26日午後6時半~27日8時54分)は関東地区で13.1%(ビデオリサーチ調べ)だった。

結果的に、テレビ局への批判は高まり、SMAPへは同情も含めて好感度は上昇と、明暗分かれてしまったのは、局にとっては予想外だったのではないだろうか。

(リプトン和子)

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る
PR

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

SMAPの好感度はアップするもテレビ局へは批判も フジ『27時間テレビ』過酷演出の裏事情

関連する記事

編集部オススメ

2022年は3年ぶりの行動制限のない年末。久しぶりに親や家族に会ったときにふと「親の介護」が頭をよぎる人もいるのでは? たとえ介護が終わっても、私たちの日常は続くから--。介護について考えることは親と自分との関係性や距離感についても考えること。人生100年時代と言われる今だからこそ、介護について考えてみませんか? これまでウートピで掲載した介護に関する記事も特集します。

記事ランキング