パートナーとはできるだけ仲良く円満に過ごしたいものですが、絆が試されるようなことも多いもの……。例えば、家づくりもそのひとつ。
2013年7月にアメリカで実施された、Houzz(ハウズ)の「Remodeling & Relationships Survey(改装とカップルの関係性調査)」によると、12% もの夫婦がリフォームやリノベーションの過程で別居や離婚を考えるそうです。
22日の「夫婦の日」に合わせて、世界最大級の家づくりとインテリアデザインのプラットフォームを提供する Houzz Japanは、Houzz に登録している国内のユーザーに「家づくりとパートナーとの関係性調査」を実施。1451人の有効回答を集計した結果、96%の人が円満な関係に住まいの快適さは影響していると思っていることがわかりました。
快適な住まい環境とコミュニケーション
まず、「円満な関係に住まいの快適さは影響していると思いますか?」と質問したところ、96%の回答者が「はい」と回答しました。
また、76%の回答者が現在のパートナーとの関係を「円満」と回答。円満な関係を構築するための秘訣を聞いてみたところ、「コミュニケーション」(70%)、次いで「パーソナルスペース」(12%)、「スキンシップ」(9%)、「パートナーと家事の役割分担」(9%)と答えました。
趣味や考え方の違いでイラっと
90% もの回答者が、「パートナーと模様替えやリフォームなどの家づくりを経験したことがある」と述べました。
「家づくりの過程で、パートナーにイライラしたことはありましたか?」と聞いてみたところ、72% の回答者がパートナーとの家づくりを「楽しい」と答えたものの、「家づくりの過程で、パートナーにイライラしたことがある」と回答した人は、63%という結果になりました。
イライラの原因のうち、もっとも多かった回答は「パートナーとの趣味が違った」(23%)、次いで「パートナーに自分の理想を説明・理解してもらえなかった」(21%)となりました。
家づくりが原因で別れを考えたのは9%
「家づくりの過程で、別れ、別居、離婚を考えましたか?」と聞いたところ、「はい」と回答した人は9%でした。「考え方の違いや感覚の違いから意見がぶつかることが多く、『離婚』という言葉まででるほどの喧嘩をした」や「家づくりの後、離婚前提で別居することになった」など、家づくりが原因で実際にパートナーとの絆が壊れてしまったという回答者もいました。
トラブル回避のために実践したいことは?
今後また家づくりをする機会があったら、実践したいことを聞いてみたところ、「リサーチをしっかり行う」(51%)、「自分のアイデアをパートナーともっと共有する」(42%)、「もっと経験者にアドバイスをもらう」(30%)が上位に入りました。
円満な関係を保ちながら家づくりをするコツ
これらの調査結果を受けて、Houzz 専門家にコメントをもらいました。
「家づくりというのは、たぶん人生の中で『パートナーと一番話をする時』だと思います。『お互いの価値観は違う』『それを尊重しよう』というのがスタート。まずは相手の話をちゃんと聞くことです。」(志田茂建築設計事務所、建築士 志田茂さん)
「話をするだけだと伝わりづらいと感じる場合は、写真を見せたりするなど、言葉だけでなく五感を通して感じてもらうことが重要です。」(Interior & LifestyleDesign RH+、インテリアデザイナー 堀口理恵さん)
「家づくりとパートナーとの関係性調査」調査概要
調査主体:Houzz Japan 株式会社
調査方法:オンライン調査
調査期間:2018年6月11日~2018年7月2日
有効回答:本調査は、Houzz に登録している国内のユーザーを対象に実施され、1,451名の有効回答を集計したものになります。