連日のように流れてくるハラスメント関連のニュース。今現在、職場でのハラスメントに悩んでいるという女性も多いかもしれません。
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパンが運営する、女性向け求人情報サイト「エンウィメンズワーク」上で、「職場でのハラスメント」をテーマにアンケートを実施。回答者(355人)のうち、7割の女性が「職場でハラスメントを受けたことがある」と答えたことがわかりました。
職場でもっとも多いハラスメントは?
まず、「職場でハラスメントを受けたことがありますか?」と聞いたところ、72%の人が「ある」と回答しました。
職場でハラスメントを受けたことがあると回答した人に、実際のハラスメントについて聞きました。全体でもっとも多かったのは、「パワーハラスメント」(76%)。次に多かったのが「セクシャルハラスメント」(44%)、そして「モラルハラスメント」(33%)と続きました。
理不尽なエピソードの数々が
どのようなハラスメントを受けたのか聞いたところ、各世代の女性たちからさまざまなエピソードがあがりました。
■「パワーハラスメント」とのエピソード
・ワンマンな社長で、社長と異なる意見を言うと「嫌なら辞めろ」「(正社員から)バイトにするぞ」などと言われた。(29歳)
・わざわざ他の職員を含めたメール内で注意したり、廊下など、他人が見ている前で怒られたりします。(33歳)
・仕事を与えずに放置する。ただデスクに座っているだけの状態を見て見ぬふりをし、精神的苦痛を与える、ということをされました。(45歳)
■「セクシャルハラスメント」とのエピソード
・取引先との食事の場で交際相手を詮索されたり、下ネタを聞かされたりしました。(25歳)
・以前勤めていた会社の社長にマッサージと称して身体をさわられた。(27歳)
・客先との接待にミニスカートで来いと言われた。(40歳)
■「モラルハラスメント」とのエピソード
・上司から無能、馬鹿と言った暴言を吐かれ、幼稚園児でもできるような仕事ができないと減給された。また、恋人の有無を聞かれ、馬鹿にされた。(24歳)
・営業で成約が取れないと、定時時間に関係なく気がすむまで長時間の叱責同僚との勤務後の食事や連絡先交換の禁止といったプライベートへの干渉をされた。(37歳)
・会議中に居眠りしたと疑いをかけられ、出席者の前で長時間叱責された。来客人の前で「この子は出来が悪い」と言われた。上司の悪口に迎合しないと偽善者と言われた。(47歳)
5人に1人が誰にも相談できていない
「ハラスメントを受けた際の相談相手」について聞くと、「同僚」(39%)、「上司」(34%)といった会社関係者が多くあがりました。一方、「誰にも相談していない」と回答した人が20%おり、5人に1人が誰にも相談できていない状況にあるという実態が浮き彫りになりました。
「ハラスメントのない職場にするために大切だと思うこと」について聞くと、「社員の意識改革・教育」が60%でもっとも多くあがりました。ハラスメントをしない/させないという意識を浸透させることが大切になると言えそうです。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:「エンウィメンズワーク」を利用するユーザー
有効回答数:女性355名
調査期間:2018年5月22日~6月20日