最近、さまざまなシーンで話題となっているセクハラ・パワハラなどのハラスメント問題。価値観の違いやコミュニケーションエラーから生じるこれらの問題は、男女の出会いの場である婚活のシーンでも起こっているようです。
このたび、婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(以下、パートナーエージェント)は、 25~44歳の男女2300人に対して「婚活セクハラ」に関するアンケート調査を実施しました。調査の結果、婚活をしたことがあると回答した男性の19.1%、女性の35.9%が婚活中に「セクハラされた」ことがあると回答したことがわかりました。
婚活中にセクハラされた経験はある?
まず、婚活をしたことがあると回答した25~44歳の男女240人に対し、「セクハラをされて不快に感じた」ことがあるかどうか聞いたところ、男性の19.1%、女性の35.9%が「セクハラをされて不快に感じた」ことが「ある」(ある、どちらかといえばあるの合計)と回答しました。この数字をみると、男性の5人に1人、女性の3人に1人が「婚活セクハラ」の被害にあっていることになります。
「子どもがほしいから若い人がいい」と言われた
実際に、どのようなセクハラをされたのか、体験や意見について聞いたところ、以下のような回答が上がりました。
【女性】
・「君、胸大きいね!その服わざとアピールしてるの?」と言われた(37歳・女性)
・机の下で太ももを触られた(30歳・女性)
・下ネタに苦笑いしたらウケたと思われたらしく、延々と下ネタを話された(37歳・女性)
・メールのやり取りで体の関係を求められた(26歳・女性)
・食事に誘われて相手の車に乗ったら家に来ないかとしつこく誘われ、断るとメールで何度も「家に来て欲しい」と送られてきて怖かった(38歳・女性)
・人前で、赤ちゃんができる体なのか聞かれた(32歳・女性)
・子供が欲しいので若い人限定と言われた(38歳・女性)
・お見合い相手に結婚しても働いて、年収は今と同じくらい稼いで欲しい。家事も全て完璧にして欲しい。子育ては手伝えないけど子供は最低2人は欲しいなど一方的に相手の希望ばかり押しつけられた(43歳・女性)
一方、男性からは以下のような声が上がりました。
【男性】
・相手の女性から「写真とだいぶ顔が違うね」と言われ、とても不愉快に思った(31歳・男性)
・年収を言った途端に態度を変えられた(28歳・男性)
・経験人数は何人か聞かれた(37歳・男性)
・専業主婦になりたいので、家族を養ってくれる人が良いと言われた(26歳・男性)
・「主夫になりたいんだろ」と言われた(28歳・男性)
半数以上が「笑って受け流した」
婚活中に「セクハラをされて不快に感じた」と回答した66人に、どのように対応したかについて聞くと、「笑って流した」(51.5%)、「黙って我慢した」(37.9%)、「席を立ってさりげなく逃げた」(22.7%)が上位に入りました。「やめて欲しいとはっきり伝えた」のは13.6%でした。
相手が「どう思うか」に心配りを
パートナーエージェントのコンシェルジュブロック長の宮地智子さんは、「婚活セクハラは、相手が『どう思うか』に尽きるため判断するには難しいケースもたくさんある。もし、質問をしたのに反応がないようであれば、相手が答えたくない領域のことと考えて即座に話題転換をする、相手の顔色が変わった場合は素直に『失礼しました』と言うことができれば、よりスマートな対応になるのではないか」と述べました。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:25~44歳男女 2300名
集計期間:2018年5月21~23日
調査対象:「婚活経験がある」と回答した25~44歳男女 240名
集計期間:2018年5月23~24日
※各項目の数値は四捨五入しているため、各項目の合計が100%を超えているケースもございます。