社会から押し付けられる規定や価値観から解放され、自由に作品を制作している女性クリエイターたちがいます。彼女たちはどのような思いで作品を作り、女性としてアーティストとして生きているのか、インタビューしてみました。(取材は逮捕前の6月に実施)
女性器をポップで笑える作品にするアーティスト ろくでなし子
自身のまんこ(女性器)を模り、デコレーションした立体作品「デコまん」を制作する、造形作家・漫画家のろくでなし子さん。言い慣れていない人には「まんこ」というキーワードに驚いてしまうかもしれないが、そこには「皆持っているのに女性自身がまんこを汚いものとして嫌ったりしている風潮が疑問だった」という彼女の思いがあった。
「世間的な偏見にも不満がありましたし、男性目線のいやらしい対象としてのみ『まんこ』という言葉が使われているのも嫌でした。名称も扱いも女性が自分で好きにしていいはず」と、押し付けられた偏見への強い姿勢を語る。「男性からは目立ちたがりでスケベな女だという批判もあります。子供の頃からの偏見はなかなか払拭できないので仕方ないと思っていますし、スルーされる方が怖いので、罵倒でも何かしら反応してくれてるのは嬉しい。女性からの『励まされた!』という反応には逆に私も励まされてます」と女性の共感を集めている。
「動物界では子孫ができるということは当たり前の話であって、まんこは幻想でもなく現実。だから神々しいみたいな見方も嫌いで。特別視って差別だから。でもそういうエグい現実をポップにして笑わせたい。笑える方に笑える方に行きたい。とにかく笑い飛ばす!」と笑いへのこだわりも爽快に話してくれた。
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(編集部)