退職を決めて、心機一転頑張ろうと思っても、会社から引き止められたり、引き継ぎが間に合わなくて有給休暇を取れなかったり、退職時に苦労してしまうこともありますよね。
人材サービス大手の「エン・ジャパン」は、運営する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』で、20代~40代の女性503人を対象に「退職」をテーマにアンケートを実施。「退職時に苦労やトラブルはありましたか?」という質問に、81%の女性が「ある」と回答したことがわかりました。
上司に引きとめられた
「退職時に苦労やトラブルがあった」という人に、どのようなことがあったか聞いたところ、1位は「会社・上司からの引きとめ」(36%)、2位は「退職時期のすり合わせ」(27%)、3位は同率で「担当業務の引継ぎ」「有給休暇の消化など福利厚生が使えない」(24%)でした。これらのトラブルにより、「退職までに想像以上に時間がかかった」という声も多く寄せられました。
「会社・上司からの引きとめ」を選んだ方のコメント
辞めたいと言ってから異動でなんとか辞めないようにと止められ、何人もの上司と面談をしましたが、辞める決意が固いと伝え続け、なんとか辞めることができました。(24歳)
外資の厳しい環境で就業している際、いつ辞めてもらっても構わないと言っていた上司が、実際に退職の話をした途端に、自己保身のため数か月後まで辞められては困ると言われた。(38歳)
「退職時期のすり合わせ」を選んだ方のコメント
すぐ辞めたいところを繁忙期が終わるまでは働こうと譲歩したつもりだったが、入る予定もない次の新入社員を待って育ててからにしてほしいと言われ、説得に苦労した。(27歳)
「有給休暇の消化など福利厚生が使えない」を選んだ方のコメント
私の代わりに入社した方が1ヶ月で辞め、次に採用した方の覚えが悪かった。そのため、引継ぎに時間がかかり、空気的にも有給休暇がとりづらく辛かった。(26歳)
退職の意向を伝えた後の会社の動きが遅く、退職に向けての具体的な話自体も遅れ、有給休暇を残さざるを得なかった。(33歳)
円満退職のコツは「早めに・段取り良く」
さらに、転職経験有無に関わらず、全回答者に「円満退職のために一番大切だと思うことは何ですか?」と聞いたところ、1位は「早めに退職の意向を伝えること」(28%)、2位は同率で「段取りをよく考えた行動をすること」、「退職のタイミングを見計らうこと」(20%)となりました。
退職する企業や上司・同僚などへの負担軽減を配慮した行動が、円満退職に繋がると考えている人が多いことがわかりました。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもあるように、退職を決めたら、やり残しや後悔がないよう最後まで責任を持って仕事に取り組みたいものですね。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エンウィメンズワーク』を利用するユーザー
有効回答数:20代~40代の女性503名
調査期間: 2017年11月21日 ~ 12月20日