メイクは身だしなみとして必要だと感じている女性は多いことでしょう。でもそれは、自分を取り巻く環境による価値観かもしれません。
このたび、カネボウ化粧品は、東アジアを中心とした7都市で「女性のライフスタイル調査」を実施しました。
その結果、各国・地域それぞれの女性を取り巻く環境、社会的な立場やライフスタイルの違いが、メイクに対する意識や表現に影響を与えるということがわかりました。調査結果からまとめられた考察を紹介します。
社会の中での女性とメイクの関係
調査対象は、東京、北京、上海、台北、バンコク、ソウル、ニューヨーク(NY)の7都市の18〜34歳の女性、計1219人。
どの都市の女性も、プライベートにおいては楽しんでメイクをしている傾向があるようです。しかし、仕事においては、東京・ソウルでは、メイクを「女性の自由な選択としてではなく義務として感じている傾向がある」とのことでした。
メイクの役割は?
メイクをする意味を聞いたところ、ソウル以外の都市の女性からは「身だしなみのため」が最も多く挙げられました。ソウルの女性は「欠点カバー」「自己表現」という回答が多くあがりました。
この結果を受けてカネボウ化粧品は、「東京・ソウルの女性のメイクに対する考え方は、アジアの中でも特殊」だといいます。
他の都市では個性の魅力や美しさそのものを追求する傾向が強いことに対して、東京の女性は集団の中に溶け込むために「温和で可愛いイメージを好み、個性的なスタイルと嫌う傾向」がみえたとのこと。
一方ソウルは、メイクの目的を「欠点をカバー」することだとし、カネボウ化粧品はこれを「競争社会で勝ち抜くためのツールであることがうかがえる」と考察しました。
メイクに最も力を入れる時は…
メイクの実態として、ソウルの女性は7都市で最もメイクに時間をかけ、使用アイテム数も最も多かったことがわかりました。東京の女性は、アイテム数は多いものの、かける時間は最も少なかったようです。
また、最もメイクに力を入れるタイミングについて、バンコク・北京は「仕事に行く時」、ソウルは「デートの時」、東京の女性は「同性の友人と遊びに行く時」という回答が他の都市より高くなりました。
各都市の女性像(イメージ)
カネボウ化粧品が調査結果からまとめた、各都市の女性像のイメージは以下のとおりです。
インターネット・SNSの普及により、世界中でトレンドをシェアできる時代になりましたが、各国・地域によってメイクの特徴に差が出ました。メイクの変化とともに社会の変化にも関心を向けると、さまざまなことが見えてきそうですね。
■調査概要
調査手法:インターネット調査 2016年10月実施(一部2016年12月に追加調査実施)
調査対象:東京、北京、上海、台北、バンコク、ソウル、ニューヨーク(NY)の18~34歳の女性各149~155名(東京のみ307名) 計1,219名
主な調査項目:社会の中での女性 / なりたい人物像 / メイクの実態