簡単美味しい♪薬膳デザート

みなさんこんにちは。(社)日本フードアナリスト協会2013年度「食のなでしこ」の小林奈々絵です。新米フードアナリストとして、日々「食」の勉強に励んでいます。
つい最近「薬膳」の講義を受けました。「薬膳」と聞くと、美味しいというより薬っぽいイメージがありませんか? でもその講義のおかげで、食材に対する意識がガラリと一変したのです。今回はそんな私が学んだ「薬膳」をわかりやすくご紹介します。
■「薬膳」って何?
薬膳とは、中医学の理念に基づいた食べ物の薬効を利用した食事のことです。日ごろ私たちが食べている食材にも、実は身体の不調を治してくれる薬効がありま す。必ずしも希少な生薬を使うというわけではないので、自宅でも手軽に薬膳メニューを作ることができます。とくに旬の食材を選ぶことは健康への近道につな がります。
■食材の「性質と効能」を知ろう!
まずはその食材の性質と効能を知ることからスタート。食材には5つの性質があり、身体のそれぞれの部分に作用しさまざまな働きをします。
【1】「熱性」「温性」 身体を温めて新陳代謝を高める作用。
もち米・にんにく・鶏肉・牛肉・鰻・鯛・ヨーグルト・チーズ・明太子・蜂蜜・胡椒・味噌・酒・ゴマ油・クルミ・黒砂糖・ピーナッツ・酢・紅茶など
【2】「平性」 温にも寒にも偏らない穏やかな性質で強壮作用がある。
白米・パン・大豆・小豆・納豆・黄な粉・鴨肉・牛レバー・くらげ・キクラゲ・青梗菜・レモン・マヨネーズ・ごま・梅干し・かまぼこ・はと麦など
【3】「涼性」「寒性」鎮静作用や炎症を抑えるなど身体を冷やす作用。
緑豆・豚肉・ベーコン・たこ・鮪・帆立・昆布・ワカメ・海苔・寒天・もやし・オレンジ・ウーロン茶・バナナ・牛乳・ケーキ・しょうゆ・白砂糖など
■あなたの「体質」は何タイプ?
身体の調子を薬膳で整えるには、自分の体質をしっかり把握しておきましょう。症状によって食材をチョイスできるようになれば、もう立派な薬膳マイスターです。
・冷え体質…しょうが、ニラ、鶏肉、エビ、シナモンなど
・火照り体質…白菜、黒ゴマ、松の実、カニ、イカなど
・疲労貧血体質…栗、大麦、椎茸、豆腐、ほうれん草など
・詰まり体質…蕎麦、セロリ、青梗菜、ジャスミン、酢など
・むくみ体質…はと麦、そら豆、インゲン豆、ドジョウなど
・暑がり体質…冬瓜、小豆、レンコン、せり、ドクダミなど
■簡単美味しい「薬膳デザート」
フルーツにも身体にうれしい効能がたくさんつまっています。とくに、皮ごと食べられるドライフルーツはオススメです。そんなドライフルーツを使った簡単「薬膳デザート」をご紹介します。
■材料
好きなドライフルーツ、無糖ヨーグルト
今回使用したのはこちらの3種類。
・レーズン…貧血、美肌、便秘改善など
・クランベリー…整腸作用、美肌、利尿効果など
・あんず…貧血、疲労回復、冷え性改善など
■作り方
【1】ドライフルーツを好みのサイズにカットする。
【2】無糖ヨーグルトにドライフルーツを入れて混ぜる。
【3】半日程、冷蔵庫で寝かせる。
早く食べたい気持ちを我慢して少し置くのがポイント! ドライフルーツがヨーグルトの水分を吸ってプルプルに。砂糖を使わないのでとってもヘルシー。朝食にぴったりです。
このように身近にある食材を上手に組み合わせながら、薬膳を生活の一部に…。あなたも今日から健康的で美味しい「プチ薬膳生活」をはじめてみませんか?
文:小林奈々絵
1983年生まれ、石川県金沢市出身。
OLからラジオパーソナリティーに転身した異色の経歴を持つアラサー女子。
実家がステーキ屋の為、幼い頃から食に精通しており調理師免許とフードアナリストの資格を持っている。
(社)日本フードアナリスト(R)協会主催の『食のなでしこコンテスト2013年度』においてグランプリを受賞。ラジオ、テレビ、イベントなど様々なメディアで活躍中。
小林奈々絵オフィシャルブログ
『ななころび八起き日記』
『なでしこradio』 FM Salus(84.1MHz)毎週金曜日16時から公開生放送
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