ファンデやめたら、肌はきれいになるのに。
肌がきれいなら、ファンデやめられるのに。
「ファンデ」と「美肌」は、まさに卵とニワトリの問題。
でも、意外に簡単にやめられるんです、ファンデって。それほど肌に自信がなくても、シミとかシワとか加齢を感じ始めていても、「やめる!」って心を決めればあっさりやめられるんです。
今回は思いきってファンデやめちゃった30代、40代の5人にヒアリング。やめた理由、やめて実感した変化、やめてからのスキンケアについて詳しく聞いてみました。今年こそ、脱ファンデ生活、始めてみませんか?
いつやめた?
今回ヒアリングしたのは、31歳から45歳までの6人。
脱ファンデ歴は次の通り。
Fさん(45歳)脱ファンデ歴13年
Rさん(31歳)脱ファンデ歴6年
Yさん(42歳)脱ファンデ歴4年
Uさん(34歳)脱ファンデ歴3ヵ月
ファンデをやめた時期は20代から30代後半までさまざまでした。
20歳という最年少でファンデやめたのは、現在34歳のKさん。やめたきっかけは「ニキビがひどかったから」。高校生の頃にでき始めたニキビが20歳を過ぎてもひどく、それをリキッドファンデーションを厚く塗ることで隠そうとしていました。でも「ファンデのせいでニキビが治らない」のはわかっていたので、ある時、ファンデを切らしたのを機に思いきってやめてみたのだそう。
「最初の頃は、『こんなニキビ面で外を歩くなんて無理……』と恥かしかったものの、すっぴんでいても案外まわりの人は気づかないとわかり「なーんだ」と拍子抜けしました。肌のことって、自分は至近距離で見てるから気になるけど、周囲は全然気にしてないですよね」
「25歳でやめました」と答えたのは、現在31歳のRさん。それまで外まわりの営業職で上司から「化粧は社会人のマナー」ときつく言われていたため、出勤日はファンデはもちろん目元までフルメイク。
「入社3年目で他の部署に異動になったのを機にやめました。メイクをしてると重く感じてた肌が軽くなって快適でした。あの張り付いてるような不快感がイヤだったんです」
20代で早めにやめた人もいれば、30代になってから思いきってやめた人もいました。
今回のヒアリングで「脱ファンデ歴」が3ヵ月ともっとも浅かった34歳のUさん。マスコミで働くUさんは、ある企画で女性皮膚科医の取材した際に、ファンデは肌によくないという話を聞き、それで即やめたのだそう。
38歳でやめたのは、現在42歳のYさん。理由は「ミニマルに暮らしたかったから」。数年前から流行している断捨離やミニマリストといったムダを削ぎ落とすライフスタイル。当時、そんなライフスタイルを実践していたYさんは、以前から「化粧直しが面倒くさい」と感じていたこともあり、4年ほど前にファンデを卒業しました。
ライフスタイルを見直したことをきっかけに「脱ファンデ生活」に入った人もいるんですね。
現在45歳のRさんの場合、きっかけは「ヨガを始めたこと」だったのだそう。ヨガを始めたことで、生活面を見直してナチュラルなライフスタイルに切り替えました。すると、当時はフルメイクをして朝から深夜まで広告代理店でバリバリ働いていたRさんですが、だんだんとメイクを息苦しく感じるようになり、32歳の時にスパッとやめてしまったそうです。
やめてみてどうだった?
何年も毎日のようにつけていたファンデをやめると、肌はどんなふうに変化するのでしょうか?
みなさんが多く挙げた変化が「皮脂の量が落ち着く」。
ファンデをつけていると、夕方には皮脂が浮いてきて顔全体がギトギト、ベトベトしてきます。夜、仕事帰りに電車で窓に映った自分の顔がピッカーンと光っていて、慌てておでこや鼻の脂を拭くことも。
個人差はありますが、それが、ファンデをやめると皮脂の量が減り、夕方のテカリも少なくなっていくそうです。
Yさんはもともとオイリー肌でしたが、脱ファンデ3年目で皮脂の量がちょういい感じに。Kさんも、「最初の数年はまだギトギトしていたけれど、2、3年すると夕方もテカらなくなりました」とのこと。
それ以外の変化としては、やはり「肌のキメが細かくなった」「肌にハリ・ツヤが出てきた」「肌の色味が明るくなった」など、肌全体がキレイになったという声が全員から挙がりました。その結果、「肌がキレイ」と褒められることが増えたとのこと。
現在45歳で脱ファンデ歴13年のFさんは、「よく30代前半に間違われる」そう。マイナス10歳以上の肌とはすごいです。現在42歳で脱ファンデ歴4年のYさんも、化粧品メーカーの販売員さんによく「肌、本当にキレイですね」と言われるようになりました。以前は自分の肌に自信があるわけではなかったので、大きな変化だったとのこと。
今はどんなスキンケアをしてるの?
ファンデを使わなくなると、スキンケアはどう変わるのでしょうか?
本当に毎日完全にすっぴんなんでしょうか?
ベーシックなケアに関しては、みなさん、「洗顔と簡単な保湿だけ」と本当にシンプルでした。
「普段は洗顔にホホバオイルとクリームだけ。月に1、2度は高めのクレンジング・クリームでマッサージして余分な角質を落とします」
「洗顔は基本的にせっけんも使わずにお湯だけ。あとは椿オイルを塗り込んでおしまい。冬も夏も同じです」
ファンデをやめると毎日クレンジングする必要もないので、皮脂が落ちすぎず、余分な保湿もいらなくなるんですね。脱ファンデ生活に入ることで、スキンケア全体がシンプルになっていくようです。
メイクに関しては「完全にすっぴん」か「クリームとポイントメイクだけ」かの2タイプに分かれました。
「外出する時はSPFのあるBBクリームをつけて、眉を引くだけです。美容液成分が入っていてカバー力もあるので、つけるだけで肌の状態がよくなります」
「日中美容液(化粧下地)を日焼け止め代わりに塗って、あとはアイメイクをするだけ。化粧なおしは不要なので、ポーチは持ち歩きません」
そして、注目すべきは外出前に「メイクにかける時間」。「20分→5分」「30分→15分」「40分→20分」とみなさん、半分以下に短縮されていました。「ファンデをやめてよかったこと」として、全員が「メイクの時間が短くなったこと」を挙げる結果に。
下地→ファンデ→パウダーを塗って、手についたリキッドファンデーションを洗い流して……毎日のあの手間がなくなるのは、確かに魅力的です。
やめたくても、なかなかやめられないファンデ。
でも、やめるのは何歳からでも遅くはないようです。「今の肌が一番いい」今回のヒアリングで30代から40代までみなさんが口にした言葉。そりゃ、年々肌は年相応になっていくけれど、今からでも運命は変えられるのかも。「今年こそやるか」とちょっと心揺らぐ取材となりました。
(ウートピ編集部)