がんばって働いているご褒美に、たまにはビューティーサロンへ出かけたい。でも、実際にどんな施術をするの? 自分にはどんなサロンが合っているの?……と不安や、疑問も多いはず。
そこで美容ライターの小林久乃が体を張って、話題のスポットでその美ワザを体験。詳細をレポートします。
Vol.2 眼の中にバター? 眼球エステ
『ヴィナーヤ・アーユルヴェーダ』(東京・六本木)
今回受けたコース:あたま・ひとみ・すっきりプラン(40分/5000円)
美肌に★★☆☆☆
ダイエットに★★☆☆☆
疲れに★★★★★
コスパ面★★★☆☆
気持ちよさ★★★★★
こんな人にオススメ!:白目をきれいにしたい人、眼精疲労が溜まっている人
眼精疲労は末期状態でサロンへ……
ライターという職業柄、パソコンのブルーライトを浴びない日はありません。特に近年はスマホの普及によって、眼も1日中、フル稼働。みなさんの眼も疲労困憊だと思います。
というわけで今回は、疲労した目を癒すべく『眼球エステ』に行ってまいりました。
眼の中にバターってどういうこと?
お邪魔したのは『ヴィナーヤ・アーユルヴェーダ』さん。店名の通り、インドの伝統的医学を取り入れたサロンです。マンションの一室にある店内は、インテリアも音楽も部屋に漂う香りもインド風で、よい感じにエキゾチック。
担当してくださるのは萩島由紀子(はぎしま・ゆきこ)さん。アーユルヴェーダのエキスパートでありながら、助産師の資格もお持ちです。物腰穏やかな女性で、すでに癒されてきました。
まずは、今回受けるコースについて説明とカウンセリングを受けます。そもそも、眼球エステとはどんなものなのでしょうか?
「眼球の中に温めたタンパク質のない脂肪分のみのバターを入れて、眼を動かしていただきます。染みることもありませんし、毛細血管の血流が良くなるので白目もきれいになります」
眼の中にバター……(ゴクリ)。
「私、プールで眼を開けられないのですが……」
「大丈夫ですよ。そういう方でも受けていらっしゃいますから」
この慢性的な眼精疲労は本当に取りきれるんだろうか……。
脳内疲労がスコーンと抜けていく感覚
カウンセリングの後は早速施術です。施術着に着替えて、まずは頭をマッサージしてもらいつつ足湯に。その後、ベッドに仰向けになり、いよいよ『眼球エステ』へ。
眼の周りに小麦粉でできた、もんじゃ焼きでいう“土手”のようなものを置きます。その後眼を開けたまま、ゆっくりゆっくり温められたバターが注がれてきます。これ、実際の私。
「……あれ? 全然痛くもなんともない……」
そのまま萩島さんの優しい掛け声に合わせて、眼球を上下左右にクルクルと動かしていきます。ここでもバターが染みるという感覚はありません。なんだろう、眼にぼんやりと膜ができているような不思議な感覚です。
5分もしないうちに眼球エステは終了。
続いてコースの中の「耳オイル』へ。これは耳の穴にごま油を入れて疲労を取る施術です。すでに眼球にバターを入れてもダメージがないという自信をつけている私。5分ほどで心地よく終了しました。
その後、デコルテをオイルマッサージしてもらいます。骨に指が沿うような気持ちよい感覚です。驚いたのが、萩島さんに
「乳製品をよく取りますか? (乳製品が)あまり体に合っていないかもしれませんね、ひょっとしたらそれで疲れやすくなっているのかも。水分はたっぷり取ってほしいのですが」
と声をかけられたこと。触っただけで分かってしまうとはさすがです。実際にその後試しに毎朝飲んでいたヨーグルトをやめてみたら、疲れが軽減しました。
すべての施術を終えて、イルミネーションが輝く六本木の街へ出てまず感じたのはデコルテが軽い。いつも肩に力が入っていた感覚があったのですが、それがすっかり抜けていました。目まわりも軽くて、よく動く! 視力も悪いので目が疲れている状態はもう20年以上も続いていたのですが、ひさびさに軽さを感じました。
ちょっとわかりづらいのですが、充血も取れているではないですか! これがBEFORE。
これがAFTER。見た目には白目の部分がクリアに。続けていけばもっと白くなるそうです。
眼球エステ自体は100年以上前からあるものだそうですが、時を超えて、眼を酷使する現代人にますます人気が高まりそうな予感。個人差はありますが、1〜2週間は心地よさをキープできます。眼に疲労を感じている人はぜひ試してみてください!
店舗名: ヴィナーヤ・アーユルヴェーダ
所在地: 東京都港区六本木6-8-21 六本木ハイム303号室
営業時間: 平日・土曜日 13:00~22:00(最終受付 20:00)日曜・祝日 11:00~18:00(最終受付 16:00)
定休日: 火・金曜日
(小林久乃)