身体からのSOS、気づいてる?「肩こり」はストレスフルのサイン

仕事で怒られた瞬間、肩がズンと重くなる……。これは多くの人が感じている現象で、ストレスからくる不調のサインなんです。
ウェブサイト「緊張・イライラLABO」の事務局が男女658人を対象に「ストレスが溜まったとき、身体にどんな不調を感じるか」とアンケートを実施したところ、男女ともに半数以上が「肩こり」と答えました*。
*【緊張・イライラに関する意識調査】10〜80代の男性285名、女性373名(第16回ドラッグストアショー実施調査)
ストレス起因の肩こりは腰痛まで引き起こす
緊張やイライラという心的な要因がなぜ肩こりに繋がるのでしょうか。エステティシャンの吉永美雪(よしなが・みゆき)さんに、緊張やストレスと肩こりの関係性を聞きました。
「緊張やイライラしている状態は自然と肩に力が入りがちです。肩は通常はグッと肩を上げてストンと落とした位置に常にあるのがよい状態なのですが、緊張やイライラ状態の時は肩がグッと上がっていることが多いために肩こりが生じます」
同時に、他の部位にも影響を及ぼすのだそう。
「30代、40代のOLさんや小さいお子さんのいる主婦の方など、みなさんだいたい肩こりだけでなく腰痛も抱えています。肩に力が入っている時は同時に歯をグッと噛んでしまって、顎から首にまで余計な力がかかってしまいます。
すると、頭を支えるための頸椎から背骨、腰骨にまで響き、肩こりだけでなく腰痛まで生じてしまうのです。そうなる前に、朝起きがけや夜寝る前だけでも、首や肩をゆっくり回して身体をほぐしましょう」
睡眠と食事は基本 スマホは避けて
では、緊張やイライラなどのストレスを溜めすぎないためにはどうすればいいのでしょうか?
前述の「緊張・イライラLABO」事務局の公式サイト上で奥田弘美先生(精神科医・産業医・作家)はこうアドバイスしています。
「睡眠と食事をしっかりとるのは基本。その上で重要なのはリラックスすることです。好きなラジオやテレビを視聴する程度でも効果的ですが、スマホやゲームなどのIT機器は脳を疲れさせ休息にはならないので避けましょう。
日中には誰もが多少なりとも緊張やイライラを抱えるものです。それらから解放され、できるだけ穏やかな気分で心を緩められる時間を作ることが大事です」
日頃から、オン・オフの切り替えをすることが大事なのでしょうね。
(河合桃子)