Viva! Photodays 第20回

「あそこの刺身を食べると不幸になる」 五島列島・小値賀島が教えてくれる幸せのカタチ

「あそこの刺身を食べると不幸になる」 五島列島・小値賀島が教えてくれる幸せのカタチ
PR

4-s

誰かを連れていきたくなる島

五島列島に行ったある友人が言いました。

「あそこで刺身を食べると不幸になるよ」

補欠1-s

島の魚があまりにも美味しすぎて、“アフター五島”のあとは、どこで刺身を食べても美味しいと感じられなくなるとのこと。大げさな!と笑いながら聞いていましたが、その数ヵ月後、私も五島列島へ行くことに。あの噂は本当だろうか?と、さっそくお寿司屋さんへ駆け込むと……。

7-s

はい、まんまと不幸になりました。美味しすぎます。値賀咲(イサキ)、豆アジ、透き通るイカ……新鮮な魚が舌の上でとろける、とろける。

小値賀島(おぢかじま)に住んでいる方いわく、島にはいわゆる魚屋さんはないとのこと。魚は“釣るもの”か“もらうもの”。どうしても買う必要がある時は、早朝の漁港に行って漁師さんから買うそうです。切り身なんて存在しません。島の人が「島外では魚は食べない」というのも頷けます。味が全然違うもの!

ちなみに小値賀島では、小値賀アイランドツーリズムが運営している“古民家ステイ”と、地元の方の家に泊まる“民泊”に泊まりました。『美しき日本の残像』(朝日新聞出版)の著者でもある東洋文化研究者のアレックス・カー氏がプロデュースした古民家は、ため息がでるほどステキです。古いものを生かしつつ、現代生活の快適さも取り入れたまさに“理想の空間”。ここに泊まること自体が何にも代え難い“経験”になります。

3-s

2-s

一方、民泊の面白さも捨てがたい。現地の方の家にお邪魔し、お母さんに魚のさばき方やアジのたたきを教わりました。夜は手料理とお酒に舌鼓を打ちながらみんなで笑い転げ、まるで昔からの知り合いとの飲み会のよう。帰る日はちょっぴり切ない気持ちになってしまいました。

1-s

今度は友だちにもあの魚を味わわせたい。あの空間を見せたい。あの人たちに会わせたい。小値賀島は、誰かを連れていきたくなる島です。

5-s

DSC_2300-s

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る
PR

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

「あそこの刺身を食べると不幸になる」 五島列島・小値賀島が教えてくれる幸せのカタチ

関連する記事

編集部オススメ

2022年は3年ぶりの行動制限のない年末。久しぶりに親や家族に会ったときにふと「親の介護」が頭をよぎる人もいるのでは? たとえ介護が終わっても、私たちの日常は続くから--。介護について考えることは親と自分との関係性や距離感についても考えること。人生100年時代と言われる今だからこそ、介護について考えてみませんか? これまでウートピで掲載した介護に関する記事も特集します。

記事ランキング