ダイソンインタビュー

話題のダイソンヘアドライヤーって、本当にいいの? 低温なのにすぐ乾くその秘密

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話題のダイソンヘアドライヤーって、本当にいいの? 低温なのにすぐ乾くその秘密

髪の毛を乾かすという毎日の行為。せっかくトリートメントをしても、乾いた後にはパサついたり広がったり……熱風を浴びなくてはいけないので、まだ暑いこの季節は億劫になってしまいます。

そんななか、今年5月に発売されたダイソンの「スーパーソニック ヘアードライヤー」が話題になっていると聞きつけました。ダイソン初の美容家電でありながら、4万5000円という強気の価格。一体どれほどの威力があるのでしょう? 実際に試してみました。

乾かすのが楽しくなるドライヤー

ダイソンの人気商品「羽のない扇風機」を思わせる少し変わった佇まいは、鮮やかなピンクがおしゃれ。部屋に置いても生活感が出ずに馴染んでくれそうです。

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実際に使ってみると、その圧倒的な風量とまろやかな風にびっくり。筆者は剛毛多量で、美容院でも常に2人がかりでブローしないと乾かないほどなのですが、普段の半分の時間で乾いてしまいました。熱さも3段階で調節でき、熱すぎず冷たすぎすの心地よい温度。さらに、乾いた後はいつもより収まりがよく、何もしていないのにツヤやかに。

億劫で仕方なかったヘアドライが、このドライヤーに出会ってからなんだか毎日楽しみに。一体どんな工夫が隠されているのでしょう? 気になったので、ダイソン・シニアコミュニケーションズエグゼクティブの赤野景子(あかの・けいこ)さんに、開発の裏側を聞いてきました。

サイクロン掃除機のモーターを基に

――ダイソンにとって初めての美容家電ですね。掃除機、扇風機、加湿器……ときて、なぜ次はヘアドライヤーだったのですか?

赤野景子さん(以下、赤野):「美容家電を作ろう」と始めたわけではないんです。これまで蓄積してきた技術で何かできないかと考えたら、ドライヤーにたどり着いたという感じですね。

搭載されている技術は、サイクロン掃除機にも使われている「ダイソンデジタルモーター」。コードレス掃除機にもちゃんと吸引力があることを証明した威力のあるモーターで、これを基に開発したものをドライヤーに使用しているんです。

風を出す仕組みは「羽のない扇風機」と同じ。取っ手の部分から空気を吸い込み、さらにまわりの空気を巻き込みながら、最終的には吸い込んだ空気の3倍量の風を排出しています。

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――開発にはどのくらいかかったのですか?

赤野:約4年です。全部で103名のエンジニアが関わりました。毛髪科学を研究するところから始めて、最終的に使った人毛をつなげると、1625㎞にもなるんですよ。日本列島が約3000㎞なので、その半分強ですね。

モーターの回転数はF1カー並み

――すごいですね……。それにしてもこの圧倒的な風量には感動しました。

赤野:風量はモーターの回転数で決まるんです。今回のドライヤーに使用したモーターは最大で通常の約8倍、毎分11万回も回転します。実は、この回転数はF1レースの車のモーターに匹敵するほど。モーターの羽根の数を11枚から13枚に増やすことで実現しました。

――F1カーと同じだと、音がうるさそうですが、実際には静かですよね。

赤野:実は最初はうるさかったんですよ。そこが一番苦労したポイントです。モーターの音は、空気がぶつかり合う際に起こるものなので避けられないんです。でも、モーターの羽根を13枚にすることで音のレベル(周波数)をワントーン上げて、人間の耳では拾えないようにすることで解決しました。

――音自体は鳴っているけど、人間には聞こえないんですね。すごい。

赤野:そうです。サイズや軽量化にもこだわったので、ダイソン史上、最小最低音のモーターが実現しました。

実はモーターを搭載する場所も工夫しているんです。通常のドライヤーの場合、モーターは取っ手の方ではなく、本体の方についているんです。ただ、それだとバランスが悪くて長時間持っていると手が疲れてしまいます。そこで、モーターを取っ手の方に内蔵して、バランスをよくしました。

78℃の低温だから髪がパサつかない

――髪が広がらないどころか、収まりがよくなったのにも驚きました。

赤野:ヘアドライに大切なのは、「熱」と「風」のバランスです。通常のドライヤーは早く乾かすために温度を100℃以上くらいに設定していますが、高温なのでパサつきの原因になってしまいます。そこで、ダイソンでは78℃と低めの設定にしました。温度が低くても風量がすごいので、短時間で乾いてしっとり仕上がります。

髪に変なクセが残らないように乾かすには、風に「ムラ」がないことが大事。通常のドライヤーは羽根を回して風を起こしているので、どうしても「ムラ」が出てしまうんです。ダイソンのものは、円形の穴からまっすぐに風を届けるので「ムラ」が生まれず、地肌までしっかり風を届けられます。美容師の方がよく「髪のクセは毛先ではなく根本から直さなくてはダメ」とおっしゃいますが、このドライヤーなら、それができるんですよ。

――従来のドライヤーの難点を見事に解決していますね。アタッチメントの使い方がよくわからなかったので、教えていただけますか?

赤野:3種類のアタッチメントがついています。「スムージングノズル」は、髪が細く絡みやすい人に特におすすめ。手ぐしで乾かす時に付けて風量を抑えてもいいですね。「細めのノズル(スタイリングコンセントレーター)」はブラシを使いながらのブローの時に、「丸いディフューザー(ディフューザー)」はパーマのカールを出したい時にどうぞ。

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――そうんなんですね。今まで使ってなかったので、もったいないことをしました……。

赤野:アタッチメントにもダイソン流の工夫を凝らしているので、ぜひ使ってみてください。

(竹川春菜)

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