こんばんは。
杉並の外れでbarをやっている阿部と申します。
この連載では普段ウイスキーをあまり召し上がらないという貴女を、めくるめくウイスキーの世界へお誘いさせていただきます。
彼は、本当に自分に好意を持っているの?
今回は、女性のお客様との会話から。
その方には、最近気になる男性がいるらしい。ふたりで出かけたりもするけれど、そこからが全然進展しないとのこと。相手が自分に好意を持ってくれているような気がするから、自分も気になってしまう。でも、実際に確かめる術がなくてモヤモヤしている……。
そんな話を聞いた時に僕がそっとお出ししたいウイスキー、「ジェントルマン・ジャック」をご紹介します。
有名な「ジャック・ダニエル」の兄弟的存在
世界的に有名な「ジャック・ダニエル」の兄弟的存在であるこのウイスキーは、以前にご紹介したバーボンウイスキーと同じく、コーンが原料です。
ジャック兄弟シリーズの最大の特徴は、「チャコール・メローイング」。蒸留したばかりのウイスキーをサトウカエデ(メープル)の木炭でゆっくりと濾過をするこの製法で、雑味が和らぎまろやかになるばかりか、メープルの甘い香りを身にまとうことになります。
そして、このチャコール・メローイングの工程が通常より一回多く行われているのが「ジェントルマン・ジャック」なのです。
まろやかで、軽やか。甘い香りと味わい。
まるで「優しい笑顔でどんな話も聞いてくれる紳士」のようなウイスキー。ストレートはもちろんロックでゆっくり味わってもOK。暑い日には、ソーダ割りで香りを楽しむのもいいですね。
恋は、熟成に時間がかかるもの
通常のウイスキーよりも、ひと手間かかっているがゆえに生まれる深み。
もしかすると、冒頭でお話ししたお客様の恋には、もう少し“熟成”が必要なのかもしれません。今しか味わえない感情を大切にしながら、この紳士なウイスキーに優しく包まれてみるのはいかがでしょう?
「ジェントルマン・ジャック」のようなバーテンダーになりたい阿部がご提案させていただきました。ぜひ、お試しくださいませ。
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(阿部政孝)
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