他人を“気にしない”小池百合子流の生き方 嫌われても最後に勝つオンナとは

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他人を“気にしない”小池百合子流の生き方 嫌われても最後に勝つオンナとは

女性として初めて東京都知事選挙に当選した小池百合子氏。そのキャリアパスには、女性が日本社会を生き抜くヒントが詰まっている。

当選直後のインタビューで

 
「なんでこんなに、みんなから嫌われているのですか?」
政治家へのストレートな質問で有名な“池上無双”こと、ジャーナリストの池上彰氏が、昨日テレビ東京系列で放送された東京都知事選報道特番でも、当選した小池百合子氏に切り込んだ。

これに対して、小池氏は「嫌われている、嫌われていないということには興味がなくて、嫌われることをやることが政治に必要なことだと思っています」と切り返した。この受け答えに、今回の選挙だけではなく、彼女の生き方そのものがあらわれている。
 
それは、他人を「気にしない」生き方だ。
 

小池勝利、3つのサプライズ

今回の選挙は、小池氏が291万票を獲得し、2位以下に大差をつける圧勝だった。この圧勝には、3つのサプライズがある。

それは、「先出しジャンケン」「孤立無援」「スキャンダル」だ。そして、本当のサプライズは、小池氏本人が、この3つをまったく「気にしない」ところだ。
 
まず1つ目の「先出しジャンケン」。
もともと都知事選挙は「後出しジャンケンが有利」、つまり石原慎太郎元知事をはじめとして、公示日ギリギリの立候補が有利とされていていた。しかし、小池氏は、有力候補者の中でもっとも早く立候補を表明し、自民党東京都連だけでなく、都知事選全体を自分のペースに巻き込んだ。 
 
この混乱が、2つ目のサプライズ、「孤立無援」を生んだ。
舛添要一、猪瀬直樹、石原慎太郎。ここ3代の都知事は、いずれも、東京都議会で多数を占める自民党と公明党の全面的なバックアップを受けていた。これに対して、小池氏は、自民党の現職国会議員であるものの、自民党東京都連はもちろん、公明党から東京23区の区長会に至るまで、ありとあらゆるバックアップを失った四面楚歌の状態で選挙を戦い、勝った。
 
最後のサプライズは、この勝ち方、つまり「スキャンダル」だ。立候補した途端に、今年大流行の「文春砲」、週刊文春によるスキャンダルに見舞われた。事務所費をはじめとした政治資金の使い方に問題があるとして、ネガティブキャンペーンを張られた。

さらに、石原慎太郎元都知事からは、「大年増の厚化粧」とバッシングされ、同じ立候補者の鳥越俊太郎氏からは、「核武装発言」を批判された。石原元都知事の発言は、小池氏を応援した議員が選挙カーの上で男泣きをするほどエゲツないものだった。しかし、当の小池氏は、「これぐらいの発言は、よくあること」と意に介さなかったばかりか、泣いた議員を慰めるほどの強さを見せつけた。
 

「風見鶏」の悪口もどこ吹く風

この3つのサプライズは、小池氏のこれまでの生き方そのものだ。

1952年生まれの小池氏は、父親の強い勧め、というよりも、ほとんど命令に近い形で、関西学院大学を中退してカイロ大学に進学。1970年という時代を考えれば、異例のことだ。

帰国後は、アラビア語と英語に堪能な女性ジャーナリストとして名を馳せ、テレビ東京「ワールドジビネスサテライト」の初代キャスターを務めた。
キャスター時代の1992年、政治の世界に打って出てからの遍歴は、あまりにも有名だ。細川護煕元首相を皮切りに、小沢一郎氏、小泉純一郎元首相、安倍晋三首相、谷垣禎一氏、石破茂氏と、その時々の権力者に次々と近づき、ポストを得て、活躍し、インパクトを残してきた。

その、あまりにも華麗な政界遊泳術ゆえに、「風見鶏」と批判されるように、さながら「政界サークルクラッシャー」と言えるほどの変わり身ぶり。異色の学歴からテレビキャスターを経て政治家へ。その上昇志向丸出しの生き方は、当時から嫉妬と批判を集めていた。

けれども、そんな陰口など、小池氏には馬耳東風だ。
 

逆境を逆境と思わない強さ

 今回の都知事選でも、誰よりも早い段階での出馬表明=先出しジャンケン、みんなからの反対=孤立無援、週刊誌や自民党からのバッシング=スキャンダル、という3つのマイナス要素がある以上、常識や世間体を気にしていたら、立候補すらできなかっただろう。

凡人なら、週刊誌やマスコミに取り上げられたり、政治家仲間から嫉妬されたりすれば、常識にとらわれて怖気づいてしまうところだが、小池氏は、まったく「気にしない」。

どんなに不利な状況に置かれても、それを逆境とも思わない。それどころか、「嫌われることをやることが政治に必要」と言ってのける強さこそ、小池氏の生き方そのものだ。
 
女性初の東京都知事としての手腕にも、もちろん注目が集まるが、それ以上に、小池百合子の他人を「気にしない」生き方からも目が離せない。

(古谷円)

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