あのドラマヒロインを追え! Vol.03

究極の猫ドラマ『グーグーだって猫である2』 10匹以上の猫が出演した“猫祭り”の撮影裏話は?

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究極の猫ドラマ『グーグーだって猫である2』 10匹以上の猫が出演した“猫祭り”の撮影裏話は?

漫画家の大島弓子が愛猫との生活を描いた名作エッセイコミック『グーグーだって猫である』。そのドラマ化第2弾として放送中の『連続ドラマW グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-』が、7/9(土)放送の第5話で最終回をいよいよ迎える。 吉祥寺を舞台に、一軒家で暮らす主人公の漫画家・小島麻子(宮沢りえ)とそのアシスタント・ミナミ(黒木華)と飯田(前田敦子)、編集者の大森(長塚圭史)たちの人間模様が展開。麻子の妥協しない仕事ぶりと天才ゆえの孤独、その麻子にあこがれるアシスタントたち、麻子と大森の恋愛を超えたパートナーシップなどをじっくりと丁寧に、かつユーモアも交えて描き、大人のための上質のドラマとして評判も高い。

もちろん麻子の飼い猫であるグーグーとビーを始め、総勢10匹を超える猫たちのかわいらしい姿も大きな魅力になっている。その撮影裏話と最終回の見どころなどを、WOWOWの加納貴治プロデューサー(以下P)に聞いた。

第2作では意識的に猫の出番を増やした

――第1作は2014年の放送。その頃から比べて猫ブームはますます盛り上がっていますが、第2作ではそれを意識しましたか?

加納P:そうですね。第2作では意識的に猫の登場シーンを増やしています。麻子の飼猫、グーグーとビーだけでなく、庭先にエサを食べにやってくるノラ猫たちや、麻子が拾ってきて里親をさがす5匹の子猫、第3話に登場する喫茶店シェモアの猫など、数としても増えました。毎日の撮影スケジュールにもキャストと同列に猫の名前が入り、スタッフが「猫祭り」と呼ぶ、猫たちだけの撮影日というのもあったぐらいです。その甲斐あってか、ドラマを見た方からは「猫がいっぱい出てくるので、見ているだけで癒される」という、うれしい感想をいただいています。

グーグー

グーグー

――アメリカンショートヘアのグーグー役の猫は、どのようにキャスティングされたのでしょうか?

加納P:グーグーを演じてくれたグミちゃんは、3歳のメス。第1作でもグーグーを演じていました。実は、第1作では子猫も含め数匹が交代でグーグーを演じたのですが、その中で成年時を演じた猫なんですね。そもそも、犬と違って猫は「おすわり」と言っても座っていてくれるわけではないので、撮影するのは大変なのですが、グミちゃんはそれができる。犬童一心監督も「猫史上、最高の役者」ともう絶賛でした。完成披露試写会の挨拶で監督や宮沢さんがおっしゃっていたとおり、最終回のラストシーンでも、猫の域を超えた名演技を見せてくれていますよ。

ラストシーン

猫に合わせてアドリブで演技も

――宮沢りえさんは、グミちゃんとどのようにコミュニケーションを取っていたのでしょうか?

加納P:やっぱり宮沢さんには第1作の経験があるので、猫の気持ちをくみとるのがとてもうまかったですね。抱っこしたり遊んであげたりというコミュニケーションはもちろんしていましたし、宮沢さんとグミちゃんの間には、完全に信頼関係ができていました。宮沢さんが呼べばグミちゃんもこっちを向いてくれる。とは言っても、100%予定どおりの演技はしてくれませんから、アドリブになることも多く、本番中、宮沢さんは「グミがこういう動きをしたから、私もこうしよう」という感じで、臨機応変に演技していました。

――グーグーが麻子と一緒に井の頭公園を散歩している場面もありました。猫好きならあこがれてしまうシチュエーションですが、どうやって屋外で撮影したのでしょうか?

加納P:グーグーは本来、家猫ですから、あくまでドラマの設定上、成立する場面として見ていただければ……。公園での撮影時は細心の注意を払って、アニマルトレーナーの指導のもとに、多くのスタッフが周囲を取り囲んで、逃げないようにしています。みんなそこは緊張感を持って、必死でした(笑)。

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出演した猫は、役者が引き取ることも

――5匹の子猫もとてもかわいいですね。あの猫たちはどこから集めたのでしょうか?

加納P:タレント猫としてそんなにいない月齢なので、アニマルトレーナーが里親募集中の子猫を集めてきてくれました。いわゆる雑種になりますね。寒い思いをさせてはいけないので、犬童監督や前田敦子さん、録音スタッフなどが子猫を胸元や懐に入れて温め、そこからミャーミャーという鳴き声がしていました (笑)。ドラマの展開と同じように里親を探さなければいけなかったのですが、現場でかわいい猫と触れ合っていると、みんな猫を飼いたくなるんですよね。前田さんが「ドラフト会議」と言ったぐらいの争奪戦になって、撮影が終わるときには無事に5匹、引き取り先が決まりました。

――ドラマに出た猫がスタッフ・キャストにもらわれていくこともあるんですね。

加納P:「第1作で子猫だったグーグーを麻子に託したホームレスの男性がいましたね。田中泯さんが演じていたのですが、実は田中さんがその子猫を引き取ってくださいました。そして、この続編でも最終話に田中さんが再登場しますが、今回もまた田中さんが猫をもらってくださったんですよ。

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田中泯さん

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左:田中泯さん 右:宮沢りえさん

――そしていよいよ最終回(第5話)ですが、見どころは何でしょうか?

加納P:やはり宮沢さんと田中さんの共演再びというのが、最大の見どころになると思います。麻子はホームレスに似た男を見たという目撃情報を聞いて、富士山周辺に行き、田中さん演じる赤間という男と出会います。宮沢さんも泯さんもお互いに2年ぶりの共演を大変喜んでらっしゃいました。また、ふだんは吉祥寺周辺にしかいない麻子が、遠くまで出かけるのも大きな変化。富士山麓の忠ちゃん牧場や御殿場周辺、冨士浅間神社などでロケをした映像を楽しんでいただければと思います。もちろん、猫たちの演技にも注目してくださいね。

●「連続ドラマW グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」放送情報 WOWOW(BS9ch)にて最終回を7/9(土)夜10:00放送、再放送は7/11(月)、7/12(火)、7/16(土)。7/8(金)深夜3:30より一挙放送あり(第1話は無料放送)

(小田慶子)

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