初めまして。杉並区の外れでbarをやっている阿部と申します。
この連載では、普段ウイスキーをあまり召し上がらないという貴女を、めくるめくウイスキーの世界に誘わせていただきます。
ウイスキーというと「男性のお酒」で、「女性にはちょっと……」と取っ付きづらさを感じている女性も多いかもしれませんね。そこで、まずウイスキーが「苦手」または「わからない」という女性がよく抱えている“誤解”をときほぐすことから始めさせていただきたいと思います。
ウイスキーは、オジサンのもの?
最近は、うちのbarでウイスキーを召し上がる女性が増えてきています。実は、ウイスキーって糖質がすごく低いんです。しかも、味わい深いので、おつまみなしでいける。最近はやりの低糖質ダイエットとも相性がよいということもあり、オシャレな女性芸能人の間でも人気が高まりつつあります。
僕は個人的に、ウイスキーをたしなむ女性って素敵だな、って思います。
ウイスキーは、酔っ払いやすい?
ウイスキーのアルコール度数はだいたい40~50%です。それだけ聞くと、「うわっ、無理……」って思っちゃいますよね。でも、よく考えてみてください。
ウイスキーをシングルで頼んだ際、グラスに注がれる量は一杯あたり約30mlです。そのうちアルコールの量は12~15ml。
あなたが毎晩飲んでいる、度数5パーセントの缶チューハイ(350ml)に含まれているアルコール量を計算すると17.5ml。ね? 誤解がひとつとけましたでしょう?
お酒と上手に付き合うポイントは「ペース」と「イメージ」だと僕は考えています。今後は女性のみなさんにおすすめの飲み方をご紹介しながら、とかくウンチクで語られがちなウイスキーの魅力をめくるめくイメージで伝えていきたいと思います。
初めてのウイスキーにオススメ、グレンフィデック12Y
と、理屈っぽく語ってみましたが、要は敬遠せず、ウイスキーに興味を持っていただきたいってことなんです。
ということで、第1回目でご紹介したいのは「グレンフィディック12Y」というウイスキーです。
このウイスキー、シングルモルトというウイスキーのジャンルでは、世界で一番売れているんです。
では、なぜ世界中の人々に愛されるのでしょうか?
グレンフィディックは、「コスパのいい男」
このグレンフィディック、男性に例えると「すごいイケメンでも超高収入でもないけど、貴女のことを大切にして寄り添ってくれる、端正な顔立ちの爽やかな好青年」といった感じで、とにかくバランスがいいんです。
バーに勤めていると、男性に対する女性のご意見をよく伺います。
「やっぱり男はコスパだと思う。そこまで洗練されてなくてもいいけど、適度な見た目と、一緒にいて飽きない知性があればいいかなあ」
最近の女性は、現実主義。昔もてはやされた高収入、高学歴、高身長の“3高”よりも、自分の生活にフィットする“安定感”を選びたい。そんな方が増えたような気がします。
今の時代に生きる女性のニーズにしっかり応えるのが、このグレンフィディックなんです。
爽やかさもありつつ、深みもある
味わいは、最初に爽やかな緑色や黄色のフルーツを連想させる香りが口内に広がり、徐々にはちみつや花のようなニュアンスを感じる。華やかな口当たりで初心者にも受け入れやすく、しかし風味に奥行きがあるので飽きのこない絶妙なバランス。ソーダもよし、ロックもよし、いろいろな飲み方を受け入れてくれる懐の深さも持ち合わせています。
それだけのクオリティを誇っているのにもかかわらず、シングルモルトウイスキーの中では比較的安い価格帯。そして、比較的多くのbarで召し上がれる普及度の高さ。
「実はすぐそばにいるのに気づかない、魅力を隠し持った親しみやすい好青年」
そんなふうに思えてきませんか?
仕事後のお疲れの一時を、こんな素敵なウイスキー「グレンフィデック12Y」と共に過ごしてみてはいかがでしょう?
(阿部政孝)
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