「アップデート恋愛」座談会(後編)

結婚は成長を諦めることなのか? アップデート恋愛女子が語る相手探し「惰性や妥協で選ぶな」

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結婚は成長を諦めることなのか? アップデート恋愛女子が語る相手探し「惰性や妥協で選ぶな」

自分自身の成長に合わせて、主体的にパートナーを選択していく「アップデート恋愛」。そんな恋愛スタンスを持つ3人の女性が赤裸々に語り合う座談会のレポート後編。「成長」を求め続ける彼女たちにとって「結婚」とは何なのか、そしてその相手を選ぶ基準とは?

【前編はこちら】自分の成長のため、彼氏を乗り換える… “アップデート恋愛”の経験者が語る本音

「アップデート恋愛」座談会参加者

ハルナさん(24歳)
広告代理店に新卒入社。就職を機に5年間付き合った彼氏と別れ、同じ業界の年上有名ディレクターと付き合い始める。交際を通して戦略的に相手の男性から仕事のスキルを学びつつ、恋愛も楽しんでいる。

アヤコさん(27歳)
出版社勤務。友人も恋人も、自分の成長につながる相手を戦略的に選び、自分自身のアップデートを繰り返してきた。様々なタイプの男性との恋愛を経て、昨年、弁護士とゴールイン。

ミホさん(31歳)
テレビ局勤務。大学時代から交際していた大手企業勤務の彼氏と結婚。しかし、仕事を通じて多様な価値観に触れ自分自身が成長したことで相手に満足できなくなり離婚を選択した。

※全て仮名です。

「結婚」とは、成長をあきらめることなのか

――みなさんは自分の成長に合わせて男性を替えてきたわけですが、結婚とは一度相手を固めることですよね。どのように相手を選んだのですか?

ミホ:私にとって前回の結婚は、「成長をあきらめた瞬間」でしたね。結婚相手は成長させてくれる存在じゃなくて「安心と安定をくれる基盤」と考えることにしたんです。彼は大企業に勤めていたし、すごく愛してくれていたので。少なくとも、結婚によって親は安心するし、社会的にも「保証されている」という感じになりますよね。いわば、名刺代わりの結婚だったのかも。結局、刺激や成長をあきらめきれなくて離婚してしまったんですけどね。

アヤコ:私も社会人2年目の頃に父親が亡くなってから、知識やスキルを相手に求める専門学校的恋愛からは卒業しました。頼れる父親という存在がいなくなり、自分に基盤がない状態になったので、それをどうにかしなくちゃという気持ちが強くなって。だから精神的にも経済的にも安心できる相手を選ぼうと思ったんです。

ハルナ:たしかに結婚を視野に入れはじめると「スキルや知識を持っている」という専門学校的な感覚で相手を選べなくなってきそうですよね。一緒に生きていくために重視したいポイントが他にも出てきそうですし。そう考えると、私はまだ「恋愛=日常のスパイス」みたいな感覚で、「生活の基盤に……」というところまで考えていないかもしれません。

――では、ミホさんとアヤコさんは結婚を機に、自分の成長よりも社会的、経済的な安定を優先して相手を選びはじめたということですか?

アヤコ:うーん、それはちょっと違うような気がします。私は安定だけを求めて相手を選んだわけじゃないので。別に「おとなしく従順にあなたに一生ついていきます」っていうタイプでもないですし。今の夫は、「安定させてくれる」「安心させてくれる」ってだけじゃなくて、自分を「成長させてくれる」とも思って、結婚を決めた感じですね。

――そうなんですね。今のパートナーといると、どんなふうに成長できるんですか?

アヤコ:仕事に対する姿勢については、かなりプラスの影響を受けてる気がします。夫は法律事務所で働いているのですが、朝4時に帰宅が当たり前という激務なんですね。でも彼は、仕事がイヤだったことがないらしいんです。私も自分の仕事は好きだけど、そこまで忙しかったら仕事に行くのがイヤな日もあると思うんです。でも彼は「楽しくてやってるから、文句は言わない」というスタンスで。仕事をゲームみたいに純粋に楽しんでいるんです。そういう姿を見ると、職種は全然違うけど、私も頑張らなきゃなって思えるんですよね。

ミホ:たしかに、結婚相手としては、ある特定のジャンルの知識やスキルが優れている人よりも、自分の人生を好転させるエンジンになってくれる存在を選びたいですよね。

結婚相手には「自力では勝ち取れないもの」を求める

――では、そんな「経済力という安定」と「成長という刺激」の両方を与えてくれる男性をどうやって見つけたんですか?

アヤコ:結婚に至るまでに本当に何人もの人と付き合いました。そういう出会いと別れを経て、「自力では得られないものは何か」をしっかりと見極め、それを持っている人を選びました。

――アップデート恋愛を繰り返しながら、最終的に相手に求める「軸」を決めたと。

ミホ:私は前回の結婚では、自分の軸を決め切れていなかった気がします。「もう27だし結婚しなきゃ」とか「ずっと付き合っている人だし、安心できるからいいかな」みたいな妥協があったかもしれないですね。

――今でも「女性は30歳前後で結婚すべき」というプレッシャーはありますよね。そのせいで、結婚に対する「自分の軸」が決まる前に焦って相手を決めてしまうこともあるかもしれません。

ミホ:30歳を超えると、恋愛相手とゼロから関係性を築くために労力をかける気になれません。かけて裏切られたときのダメージも、20代の頃より大きいし。だから結婚相手を選ぶときには、自分をアップデートさせてくれるような刺激的な男性に目移りしたんですが、やっぱり安定・安心させてくれる人を選んでおいた方がいいんじゃないか、って考えちゃいますよね。

アヤコ:でも、もし結婚できないのであれば、それはそれでいいや、自分で歩いていけばいいやって思いません? 自分に必要なものを見極めたうえで、それを持っている人がいたら結婚を考える、くらいのスタンスの方が幸せになれる気がします。

ミホ:離婚してからは、私もそう考えるようになったかもしれません。焦りから妥協や惰性で結婚するんじゃなくて、自分なりの軸を持って相手を選びたいなと思ってます。

アップデート恋愛の本質は「妥協しないこと」

――最後に、みなさんが考えるアップデート恋愛の利点を教えてください。

ミホ:妥協や惰性で相手を選んだり、現状の関係性で満足したりせずに、その時々で得たいものを自分で選択している分、満足度がとても高いところかな。

アヤコ:やっぱり、アップデート恋愛をしてる方が人生を楽しめるんじゃないでしょうか。私は、居心地が悪い場所で無理をして頑張ることは絶対にしたくないんです。もし今の相手が自分のほしいものを持っていないのであれば、我慢はせずに、違う相手を探してきました。アップデート恋愛を続けてきたからこそ、「自分に必要なもの」と「それを持っている人」をいつでも正確に見極められる自信があります。だから、きっと夫とも今後うまくやっていけるんじゃないかと。

結局、アップデート恋愛の本質って、自分の欲求に素直なことだと思うんです。我慢しない。ほしいものは手に入れる。手に入れられるように努力する。そういう貪欲な姿勢が、アップデート恋愛のコアにあるんじゃないかな、と。

ミホ:私は離婚という決断をできなかったら、自分の人生のすべてをあきらめていた気がします。「自分のアップデート」のために離婚するって、わがままのように思えるかもしれない。でも、それは言い換えれば、自分の人生を主体的に選んでるってこと。離婚はたしかにつらい経験でしたが、今の自分の自信につながっているような気がします。

――「妥協しない」という姿勢が大切なんですね。

アヤコ:アップデート恋愛というと、次々に男を乗り換えていくみたいでアバズレ感があるかもしれないけど、そうじゃないんです。「もっと、もっと、成長したい」「自分の知らない自分を見たい」っていう結構素直な向上心が恋愛にも反映されてるだけ。なんか、結局マジメなんですよね、私たちって。マジメだから、中途半端なところで妥協できないのかな。

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