円満離婚弁護士・原口未緒さんインタビュー

愚痴った相手が呆れ始めたら、離婚のタイミング 弁護士が語る、こじらせず別れる方法

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愚痴った相手が呆れ始めたら、離婚のタイミング 弁護士が語る、こじらせず別れる方法

3組に1組が離婚する昨今。金銭面でモメてドロ沼になってしまう女性や、離婚後に、精神的なストレスから「離婚うつ」になってしまう人もいる。離婚から心と身体、そして財産を守るには、何を意識すればいいのだろうか。『こじらせない離婚』(ダイヤモンド社)が話題の弁護士、原口未緒(はらぐち・みお)さんに話を聞いた。

離婚を専門的に扱う弁護士として活躍する原口さんは、「離婚をうまく進めるためには、心の整理が9割、法律が1割」と言い切る。多くの女性の悩みを聞くうちに、「心の整理ができていなければ、法律の使い道はない」と気づいたのだそう。カウンセリングやコーチングの要素を取り入れた独自の相談方法で、ドロ沼離婚を次々と着地させてきた。

今回は、とくに20代、30代に多い「相手に浮気されて離婚する場合」について、どのように心を整理すればよいのか、質問をぶつけてみた。

相手を恨むほど離婚はこじれ、慰謝料ももらえない

ーー最近の20代、30代女性の離婚の7割は、相手の浮気が原因だそうです。この場合にはどのように心の整理をつければいいのでしょうか?

原口未緒さん(以下、原口):まさに「相手に浮気をされた場合」が、一番心の整理が難しいんです。そして、しっかり心の整理をつけられないと、必ずこじれるのがこのケースです。

浮気をされた場合に心の整理が難しくなる理由は2つあります。まず1つめは、相手から切り出されているため、まだ相手を好きだという感情が残っていることが多いから。もう1つは、「相手が100パーセント悪い」と思い込んでしまいやすいからです。とくに、相手が全部悪いと思い込むと、離婚がドロ沼化する場合が多いですね。

ーー相手の浮気が理由で離婚するのに、相手が悪いと思ってはいけないのですか?

原口:そうなんです。「ムカつくから慰謝料をたくさんとってやる」とか「相手をできるだけ困らせてやる」と思うと、なぜか離婚がこじれて、希望する慰謝料をもらえないことが多いんですよ。たとえ希望した額の慰謝料を勝ち取れても、燃え尽き症候群になって、いわゆる離婚うつに陥ってしまったりして、なかなか第二の人生に踏み出せない人もいます。

ーーなぜ、相手を恨むことがいけないのでしょうか?

原口:相手を恨んでいる限り、自分の思考や判断が相手に振り回されることになるからです。「相手のここが嫌だ」「まだ相手を好きだ」「相手を困らせたい」というのは、すべて相手を基準にした考え方ですよね。

軸が自分ではなく他人にあると、相手に振り回されてしまって思うようにいかないことが多くなり、苦しい状況が続いてしまうのです。自分軸で考えることができないと、いつまでたっても離婚はうまく着地しません。

離婚を決めるタイミングは「友人が呆れ始めたとき」

ーーそれでは、相手から離婚を切り出された場合は、どのように対処すればいいのでしょうか?

原口:まず、一度とことん落ち込んでください。まだ相手のことを好きな気持ちがあったり、つらさに耐えられないと思ったら、しばらく泣き続けてもいいんです。もしそれをせずに現実から逃げてしまうと、離婚後にリバウンドがきて大きな喪失感を味わうことになります。家族や友人を頼ってもいいんです。話を聞いてもらって、とことん落ち込んでみましょう。

ーーでも、それをしていると、ずっと落ち込んだままになってしまいませんか?

原口:それが、そうでもないんです。離婚を切り出されて苦しんでいる話を家族や友人に打ち明ければ、しばらくは親身になって話を聞いてくれるでしょう。でも、それが何回も続くと、そのうち、みんな呆れてきます。そこで気づくんですよね。「ああ、もう潮時だ」「離婚するしかないんだな」と。

「みんな親身になって聞いてくれなくなったな……」と思ったら、落ち込み期間終了のサイン。離婚を決断するタイミングです。

原口未緒弁護士

原口未緒弁護士

慰謝料は新しい人生の「支度金」だと考える

ーーなるほど。離婚をすると決めたら、次にすべきことは何ですか? 慰謝料の交渉などはどうすればいいのでしょうか?

原口:「自分がこの先どうしたいか」を考えることです。やりたかったのにあきらめてしまったことや、好きなのに続けられなかったことはないか、思い出してみてください。そして、もう一度チャレンジしてみるのです。専業主婦の方であれば、働き始めるのもいいでしょう。世界が広がって、離婚や相手のことが気にならなくなる人もたくさんいます。

そして、やりたいことが決まったら、慰謝料はその「支度金」だと考えましょう。慰謝料を「心の傷の代償」だと考えると、いくらもらっても納得できなくなります。でも、自分が第二の人生を踏み出すための支度金だと思えば、根拠のある金額がみえてくるはずです。

相手に対しても、「資格をとって働きたいから、その支度金としてこれだけ欲しい」と伝えた場合は、「憎いからできるだけたくさん慰謝料が欲しい」と思っている場合よりも、結果的に希望どおりの額で着地することが多いんです。

ーーそれが、原口先生がおっしゃる「他人軸」ではなく「自分軸」で考えるということなんですね。

原口:はい。実は私も3回離婚しているんですが、その経験から、あまり相手に期待しすぎず、自分の軸を大事にすると結婚生活自体もうまくいくものなのだと感じるようになりました。みなさんも、ぜひ「自分軸」を意識してみてください。

(撮影=竹内洋平)

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