8月30日に放送された『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)内で持ち上がった、みのもんた(69)のセクハラ疑惑。ネットで大騒ぎされた映像はたしかに、どう見ても、みのがTBSの吉田明世アナの腰に手をまわし、吉田アナがさりげなくその手を払っているように見えた。しかし、TBS広報部とみのは疑惑を否定。
みのは、日刊スポーツの取材に「アナウンサーがトチった時に軽く突いたりするのは、僕としてはよくあることで、パワハラと言われるならまだしも、セクハラなんてとんでもない。そんな認識はないし、相手も戸惑っていると思う。このように報じられることに驚いている」という。つまり、「ぼくはイタズラしただけだもん!」というわけである。
しかし、「セクハラ」とは、「相手方の意に反する性的言動」。つまり、その行為がセクハラになるかどうかは、本人の意図ではなく、相手が受けた印象によるところが大きい。女性として、同じ行為をされても、許せる人と許せない人はいますよねえ。なんだかねえ。
ということで、今回は上場企業に勤める20~30代女性へのアンケートを実施! 比較対象として、志村けん(63)のセクハラとの印象の違いを調べてみた。志村けんはバカ殿はもちろん、「志村けんのセクハラ保安検査員」というコントが海を渡って笑いを取っている、セクハラ界の大御所だ。
■みのもんたにおしりをさわられたらどう思いますか?
・ろくでもない奴だ、バラしてやる
・何かの間違いだと思う
・すごく不快に思う
・ムリ
・ここぞとばかりに訴えたい!
・仕事だ、頑張ろう
・長いものに巻かれろ
■志村けんにおしりをさわられたらどう思いますか?
・恋愛対象として一瞬考える
・こらこら、と思ってさわりかえすかも
・女の人が好きなんだなあと思う
・ギャグだと思う
・少し不快に思う
・笑って許すかも
・まあ少しくらいはしょうがないかな、と思うけど警戒心は生まれる
上の2つの問いに対して、「両方ともイヤ」と答えたのは35%、「多少なりとも志村よりみのの方が不快」と答えたのが55%、「多少なりともみのより志村の方が不快」と答えたのが5%、「両方ともとくにセクハラとは感じない」と答えたのが5%である。
「その違いはどこからくると思いますか」という問いには、簡単に言って「みのはエラそう」「志村はお茶目」という答えが多かった。
みのもんたにおしりをさわられるのが不快な理由
・日頃、他人の行為に否定的なことを言っているのに自分がセクハラするのは矛盾している感じ
・お昼の顔でエラそうなことを言っている
志村けんにおしりをさわられるのが不快でない理由
・お茶目で男性としてかわいい
・オープンで、人前でも堂々とおふざけとしてやりそう
また、「おしりをさわられてもなぜか許してしまう男性はいますか」という問いには、YESが48%、NOが52%。Yesの対象として挙げられたのは、オネエっぽい人、明るい人、自分のタイプの人、そして信頼関係がある人。そういう相手には、半数の女性がそこまで悪い気分にはならないようだ。
逆に、「セクハラっぽいことをされたら絶対に許せない男性の特徴」は、「生理的に受け付けない」に次いで「立場を利用する」「エラそう」が目立った。
セクハラはもちろん許されない行為だが、女性にとって一番重要なポイントは、行為以前のその男性の自分に対する意識や態度、つまり「どれだけ自分という人間を尊重してくれているか」ではないだろうか。行為自体を厳しく規定してトゲトゲしい雰囲気になるよりは、お互いを尊重しあいつつ、場合によっては下ネタも言える社会の方が、女性にとっても生きやすいのかもしれない。
(文=編集部)