付き合う過程でそろそろ結婚も視野に入れ始める、アラサー世代の女子達。ある程度安定した男性を選びたいと考える人も多い中、ともすれば、安定と全く逆を行く「夢追い男子」になぜか惹かれてしまうなんていう方もいるのではないでしょうか。何かに向かってひたむきに頑張る姿はやはり人の心を打つもの。そんな夢追い男子好きが故に陥りがちな恋愛パターンを紹介します。
「彼を支える自分」に酔いしれる
「デザイナーアシスタントで徹夜続きのこともよくある彼は、どんなに疲れていても弱音を吐かないんです。そんな彼の力に少しでもなりたくて、家事は私が全てやってあげます」(27歳・事務)
「自分のお店を持つのが夢だと公言する料理人の彼は、朝早くから深夜まで毎日多忙。私が励まして、彼の笑顔を見られた時が何よりも幸せな瞬間です」(28歳・アパレル)
夢追い男にハマりやすいのは、彼を支えたい思いの強い「尽くし型」、辛さに耐えることを苦としない「M気質」の女性であることが多いです。「彼が疲れている時も、落ち込んでいる時も私が励まして支えよう」と思うことで、いつの間にか自分の存在意義を見出し、ハマってしまうケースも少なくありません。
気づけば、自分の時間やモノを犠牲に
「建築士の彼は、デート直前に仕事の都合でドタキャンをすることも多くて、毎回到着してから行けなくなったという連絡が来て、撃沈しています」(25歳・広告代理店)
「私自身の給料も大分安いんですが、芸人の彼は、売れていないので本当にお金を持っていなくて……。デート代を私が全額支払うなんてこともザラ」(26歳・美容師)
夢追い男子と恋愛していると、彼の都合を優先することが増え、気づけば本来自分にとって大切な時間やモノがおざなりになってしまいがちです。相手に合わせようとする気持ちも大切ですが、行き過ぎると自分を見失いかねません。
破局の理由も「夢」である可能性は否めない
「キャリアアップを狙い、証券会社に転職。過酷なノルマをこなしてきた彼ですが、散々隣で応援してきた結果、仕事、接待と忙しく、私との時間が取れないので別れようと切り出されました」(28歳・不動産)
「スタイリストになった彼とは、無報酬の見習い時代から一緒に暮らし、支えてきましたが、有名になった途端、著名人との派手な付き合いが増え、向き合う時間もなくなったので、絶望して同棲を解消しました」(33歳・歯科助手)
夢を追っている状態である限り、基本的に2人の仲が上手くいくかどうかも夢の行方にかかっています。彼が落ち込んでいる状況を支え、仲が深まる場合もありますが、夢を追う過程で結局彼女が足かせになるのもよくあることです。
「夢を追っている」=「結婚偏差値は低め」の可能性大
「一時は結婚までほのめかされた同業の彼は、起業することが決まった途端、殆ど連絡がつかなくなって……。最終的に音信不通という状況を味わいました」(26歳・IT)
「付き合って10年になる彼は夢を諦めきれない人で、30歳にして売れないバンドマンでした。音楽を続けることに不満を漏らしたことは一度もないですが、子供が欲しいという思いを率直に伝えたら、結局今の収入だとそれは不可能だという話に発展してしまい……もういい歳なので、別れを告げざるをえなくなりました」(31歳・編集者)
夢追い男子は、基本的に「安定」という言葉に興味がない人がほとんど。家庭を持つ、パートナーのために収入を確保する……そうしたことが二の次である男性に、アラサー女子がのめり込んでしまえば、当然婚期を逃す可能性も少なくありません。今のパートナーが花開くまで待つ期間にリミットを設けるのもひとつ。また、どうしても相手が煮え切らないなら、向上心に溢れる、既に「夢を叶えた男性」を狙うというのも手かもしれません。
(文=編集部)
画像:Original Update by Oleh Slobodeniuk