子宮頸がんでも無事に出産した母から学ぶこと 医師のセカンドオピニオンと婦人科検診が大切

子宮頸がんでも無事に出産した母から学ぶこと 医師のセカンドオピニオンと婦人科検診が大切
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子宮頸がんでも無事に出産した母から学ぶこと 医師のセカンドオピニオンと婦人科検診が大切

今年の2月20日、イギリスのリバプールで一人の赤ちゃんが産まれた。この女の子、ナンシーちゃんを出産したのは二児の母で30歳のダイアンさんだ。

美容師として働く彼女は去年の夏、3人目の妊娠に気づき病院へ行ったところ、子宮頸部(子宮の入り口)にがんが発見された。さらに医師から「出産を諦め、子宮を全摘出しなければならない」と診断されてしまったのだ。もし、あなたなら医師のアドバイス通り出産を諦めてしまうだろうか?

子宮頸がんでも諦めず、セカンドオピニオンを

この時、彼女は既に 2人の子供に恵まれていること、そして彼女自身の命の危険についても考えた。しかし、彼女は諦めず、なんとか3人目の子供を無事に産む方法はないかと、別の医師を探した。奇跡的に、リバプール婦人病院のがん専門医と産婦人科医が、出産する道を試みてくれることとなった。

妊娠11週目、彼女はがん摘出手術に挑んだ。がんの広がりを抑え、胎児を守るために、子宮のかなりの部分を切ることが必要だった。

一般的な出産予定である40 週より早い33週目の日、大きな異常はなく、なんとかナンシーちゃんの出産の日を迎えた。帝王切開による出産は無事に終了。が、息つく暇なく直後にスタッフが交代して子宮摘出手術が行われた。出産まで子宮は温存できたものの、その後の子宮摘出は避けられなかったのだ。

出産から一か月が経過するも、母子ともに不思議なほど健康だとのこと。がんという災難を胎児と共に乗り越え今、自身の胸にナンシーちゃんを抱えるダイアンさんはこう語っている。「幸せは、困難を連れてやってくるもの。あなた自身のハートに耳を傾けて信じることが大切だと思います」

この事実はあくまでハッピーエンドで終わっているが、それも奇跡をたぐりよせた母、ダイアンさんが諦めずに行動したからこそ。

実は日本でも、彼女と似たような状況で手術をし、無事に出産したというケースが数件あるようだ。

早期発見のため婦人科検診を受けよう

子宮頸がんは、日本の20代30代の女性にも増えているという。実際、筆者の30代の友人は、ある日不正出血があり、検査してみたところ子宮頸がんと診断され、現在も治療中である。また、非常に残念ながら将来の妊娠は不可能と断言されてしまったという。

自覚症状が出づらい子宮頸がんは検査による早期発見が重要。まずは定期的な婦人科検診、そして万が一ダイアンさんと同じ状況になったならば、諦めずにセカンドオピニオンを求めることを強くお勧めする。

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