社員の性体験を作品に活かす 女性向けAV企画会議の裏側

社員の性体験を作品に活かす 女性向けAV企画会議の裏側
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ここ数年で急激に成長を遂げた女性向けAV。それまで、性やエロに興味があっても、罪悪感を抱えながらこっそりと男性向けAVやレディコミを見たり、自分の胸や性器が人と違うのではないかと悩んだりしていた女性は多かったのかもしれません。しかし、女性向けAVの効果もあってか、現在は女性が堂々と性やエロと向き合える社会が到来しつつあります。そんな女性向けAVはどのようにして作られているのでしょうか。そこで今回、女性向けAV制作会社、ラ・コビルナの新作企画会議に潜入してきました。この会社、スタッフは全員女性。女性が女性のためのAVを作っているのです。果たして、どんな会議になるのでしょうか。

10月某日。会議室に社長と5名の社員が集まりました。この日のテーマは「恋人たちのリアルなセックスとはなにか」。一人が書記を担当、社長の杉沢さんが進行役を勤めます。

女子会トークから新企画が生まれる

ラ・コビルナの企画会議に潜入1

女性向けAVの特徴としてイメージされるのが、男性がコンドームを付けるシーン。しかし、このシーンは本当に必要なのかというのが本日最初のお題。「セーフティーセックスの問題はまた別として、ぶっちゃけ、みんな毎回コンドーム付けてる? リアルのセックスで必ずゴムを付けている人ってどれくらいいるの?」と、社員に問いかける杉沢社長。社員の性経験にまで歩み寄るとは、さすがアダルト業界の会議! この質問に対し、社員は特段うろたえることもなく「付けたり付けなかったりですね」「毎回というわけではないです。ゴムがないときは付けないですね」と、回答。そこに、「私はちょっと事情が違うから」と、レズビアンを公言している社員が笑いを誘います。まるで、女子同士の猥談のようで、和気あいあいとしていますが、これは新作を作るための会議です。時おり、他社とどう差別化をはかるか、コビルナにしか作れない作品は何か、といった考察も入ります。

また、食品や美容グッズなどの商品開発の会議と同じように、ターゲット層を絞り、そのターゲットに合った女優や男優を挙げていきます。女性向けAVは若い女性のファンが多いのかと思いきや、30代後半から40代といった主婦層にも需要があるのだとか。それくらいの年齢の人が見ているのに、作品にフレッシュで男ウケ抜群の女優さんが登場したら、感情移入しづらい人もいそうです。

ラ・コビルナの企画会議に潜入

年代による意見の違いも

やがて、フェラチオのシーンや射精のシーン、ピロートークシーンは必要なのかというお題に。20代組の社員は「ピロートークが好き」と答え、30代組は「ピロートークなんていらないし、終わったらすぐにシャワーを浴びたい」と、年齢でもピロートークの有無が分かれるのがおもしろかったです。また、「私、サスペンスドラマが大好きなんだけど、ピロートークのときに殺人を依頼するシーンが好き」という、マニアックな意見も。

極めて真面目な猥談を行う会議は45分程で終了。毎週決まった曜日に会議が開かれているそうです。「盛り上がり過ぎて話が脱線してしまうことがあるので、脱線しないよう、時おり進行役が話を元に戻します」と、杉沢社長。

女性が求めるAVを究極まで追求する会議には、自分にとっての性やセックスをさらけ出して話し合う社員の姿がありました。AVにだって、制作スタッフの情熱が込められているのです。それを頭の片隅に置いてAVを観ると、なぜこういうストーリーなのか、なぜこの女優さん・男優さんが出演しているのかなどを考えると、また違った楽しみ方ができそうです。

■関連リンク
『ラ・コビルナ』公式サイト

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