“牛の擬人化”で炎上のブレンディCM 制作意図をAGFに直撃「努力と達成感が強調されるよう留意した」

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“牛の擬人化”で炎上のブレンディCM 制作意図をAGFに直撃「努力と達成感が強調されるよう留意した」
ブレンディCM 制作意図を直撃

『“挽きたてカフェオレ「旅立ち」篇”』より

牛を擬人化した「ブレンディ」(味の素ゼネラルフーヅ/略称:AGF)のCMがネット上で物議を醸している。2014年11月にWEB限定で公開された『“挽きたてカフェオレ「旅立ち」篇”』だ。

食肉工場に出荷される男子生徒

同CMに登場するのは、姿形は人間だが鼻に輪っかをつけている高校生たち。卒業式で進路を告げられるというストーリーだ。動物園で働くことになり喜ぶ女子生徒と、闘牛場だと告げられて暴れる不良と思しき男子生徒。主人公がナレーションで「自分の望み通りの道を歩める者もいれば、そうでない者もいる」「進路はときに不平等な現実を突きつけてくる」と語った直後、食肉工場に出荷されることが決まった男子生徒が泣き叫ぶなど、インパクトの大きいシーンが含まれる。

同CMの内容について、国内ネットユーザーからは「気持ちが悪い」「これが冗談で、日本社会のパロディだとしても、風刺効きすぎで見ていてつらい」などの批判が殺到。海外でも「これは本当に『感動』ムービーとして受け取られているの? どうみても差別社会の行く末を描いたディストピア・ムービーだ」などの意見が上がっているようだ。

また、主人公の女子生徒が「ブレンディ」に配属されることが決まった際に男性教員が「濃い牛乳を出し続けるんだよ」とメッセージを送っていることや、走る女子生徒を横から撮影したことで胸の揺れが目立っている撮影方法など、性差別を助長する作りになっているという指摘もある。

一方で「広告としては問題があると思うけど、作品と思って見れば悪くない」「ネタとして嫌いじゃない」「ブラックだけど、いいセンスだと思う」という主旨の好意的な意見も見られる。同CMは世界の広告祭「アドフェスト2015」のフィルム部門でも「ゴールド」を受賞しており、映像としては評価する声もある。

AGFに制作意図を直撃

同CMは、どのような制作意図があったのか。AGFの広報に問い合わせると、「 『〈ブレンディ〉ボトルコーヒーミルクひろがる挽きたてカフェオレ 』 が特濃牛乳を使用していることを、牛を擬人化した架空の世界に置き換えることで、このミルクがカフェオレにマッチする特別なものである商品特長を伝えることを意図して制作しました」との回答が得られた。制作を担当したのは、広告代理店・電通と、テレビCM中心の映像制作会社・ワサビで、「印象的なWEBムービー」を目指したという。

女子生徒は「明るく健康的」をイメージ

「女子生徒の胸を強調しているように見える」というネットユーザーの指摘は、牛の擬人化であることや「濃い牛乳を出し続けるんだよ」という台詞が含まれていることを考えると、制作側が意図したものであってもおかしくはないが、AGFとしては「意図していません」。「大きな目標をめざす主人公を描くため、前向きで、明るく、健康的になるよう留意しました」とのことだった。

また、映像内容が社会風刺的であるという印象を受けた人は多いようだが、こちらも意図したものではなく、「高い目標にチャレンジする主人公の『努力』と『達成感』が強調されるよう留意しました」との回答だった。

多くのネットメディアが報じている今回の件。AGFは各媒体からの取材に対応しているが、オフィシャルサイトでの公式メッセージ等はとくに発表されていない(2015年10月5日現在)。

(編集部)

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