一児の母である24歳のイギリス人女性が、法定年齢の25歳より若いことを理由に検査を断られ、子宮頸がんで死亡しました。
イギリスでは子宮頸がんの検査は25歳から
イギリスでは、子宮頸がんの検査を受けられる年齢が法律で25歳と定められているそうです。24歳のレイチェルさんは、このため、検査を受けることができず、8月12日に子宮頸がんで亡くなってしまいました。
母親のリサ・リッチさんは、次のように語りました。
「彼女は苦しむ必要はありませんでした。それは悲劇的で、完全に避けられないものでした。そんなことはこの国で起きてはなりません」
姉のゾーイさんも、「年齢制限がすでに引下げられていたなら、彼女はまだここに生きていたかもしれません」と話しています。
レイチェルさんのような悲劇を繰り返さないために、彼女の家族は、法定年齢を下げるための運動を行っています。
日本では子宮頸がんの検診は20歳以上が対象
日本では、子宮頸がんの検診は20歳以上が対象となっており、市区町村や職場のがん検診で受けることができます。日本医師会のホームページによると、子宮頸がんは、最近特に若年化が目立ち、20~30歳代で発生するケースが増えているそうです。
子宮頸がんは、多くの場合、その初期の段階では症状がありませんが、最も一般的なのはセックス後や生理と生理の間に起こる不規則な出血です。気になる出血があったら早めに、なくても定期的に、検診を受けたほうが良いでしょう。早期発見、早期治療が悲しみを避ける道です。
参考記事:Mail Online
(リプトン和子)