さまざまなサービスやアプリなどで作成を求められる「アカウント」。「でも、このアカウントって何? なんで必要なの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、アカウントとは一体なんなのかをご説明します。
アカウントとは会員証のようなもの
アカウントとは、個人情報を登録することで、特定のインターネットのサービスが利用できるようになる権利のことです。わかりやすく言うと、インターネット上でサービスやアプリなどを使うための会員証のようなものです。
ユーザーIDとパスワードが一組になっていることが一般的で、これを入力することで個人を識別してくれます。
スマホには主に2種類のアカウントが存在する
スマホで設定するアカウントは主に2種類で、ひとつはドコモ/au/ソフトバンクなどの通信事業会社(キャリア)が発行しているアカウントです。
このキャリアアカウントを登録しておくと、自分の契約情報や毎月の請求額、データ量、ポイント保有数などを簡単に照会できます。
キャリアメールが使用できるのは大手通信キャリアのみ
大手通信キャリアと呼ばれるドコモ/au/ソフトバンクは、メールアドレスの@マーク以降にそれぞれのキャリア名がついたメールアドレスを使用できます。
- 〇〇〇〇〇〇@docomo.ne.jp
- 〇〇〇〇〇〇@ezweb.ne.jp
- 〇〇〇〇〇〇@softbank.ne.jp
このキャリアメールのメールアドレスを変更したいとき、先ほどご説明したキャリアで登録するアカウントが必要です。
格安SIMキャリアはフリーメールアドレスを作成
ワイモバイル/UQモバイル/LINEモバイルなどの格安SIMキャリアを使用する場合、メールアドレスを取得するためには、キャリアとは別のアカウントを作成する必要があります。
格安SIMキャリアでは、Yahoo!やGoogle、Apple IDなどでアカウントを作成できます。下記はそれぞれのアカウントで取得できるメールアドレスの例です。
- 〇〇〇〇〇〇@yahoo.ne.jp
- 〇〇〇〇〇〇@yahoo.co.jp
- 〇〇〇〇〇〇@gmail.com
- 〇〇〇〇〇〇@icloud.com
自分が購入したスマホがドコモ/au/ソフトバンク以外の場合には、上記のようなメールアドレスを取得するようにしましょう。
それぞれのOSで必要なアカウントも存在する
キャリアアカウントのほかには、それぞれのOS(スマホの基本となるソフトウェア)を作っているGoogleもしくはAppleが発行するアカウントがあります。
- AndroidスマートフォンならGoogleアカウント
- iPhoneならApple ID
を作成しなければいけません。
このアカウントはキャリアアカウントとは異なり、アプリをダウンロードしたり、icloudやGoogleカレンダーなど、それぞれのサービスを使用するために必要なアカウントです。
AndroidスマホはGoogleアカウントが必須
とくにAndroidスマートフォンの場合、Googleアカウントを作成しておかないと、スマホに初めからインストールされている以下の基本的なアプリを使うことができません。
- Gmail
- GooglePlay
- Latitude
- カレンダー
- トーク
そのため、Androidスマートフォンを購入したら、まずGoogleアカウントの設定を行いましょう。
アカウントは他人からわかりにくいものに設定
アカウントはさまざまなサービスで必要で、管理するのが大変だと感じる人も多いはず。
しかし、アカウントを作成するために必要なユーザーIDとパスワードは、個人を識別する重要なものです。
そのため、他人からはわかりにくいものに設定しておくことが大切です。生年月日や電話番号などの単純な文字の羅列は避け、できるだけ複雑なものに設定しておきましょう。
覚えるのが大変な人は管理アプリを使用
複雑なユーザーIDやパスワードをアカウントごとに覚えておくのが大変……という人は、パスワードを管理するパスワードマネージャーアプリなどを使用するのがおすすめです。
アプリを使用するのは操作が大変という人は、ノートなどに書き写しておくのもひとつの方法です。その場合、他の人に見られないようにきちんと管理するようにしましょう。
この記事は2020年12月21日に修正・追記を行いました