
インスタグラムより
生理中にも関わらず、タンポンを身につけることなく、ロンドンマラソンを完走した女性が話題になっています。
マラソンはフェミニズムに関係のあること
この女性は、アメリカのハーバード·ビジネス·スクールの卒業生で、プロのドラム奏者でもある、キラン・ガンディーさん(26歳)。彼女は自身のウェブサイトで、今年4月のロンドンマラソンを完走した経験について書いています。
その中で彼女は「マラソンは、私にとっては家族とフェミニズムに関係のあること」と語っています。ロンドンマラソン前日の夜に生理が始まってしまったそうですが、タンポンをつけないで走ろうと決め、生理の血を流しながら42.195キロを4時間49分11秒で完走しました。
タンポンを手に入れることのできない女性たちがいる
彼女がそうしたのは、世界中には生理でもタンポンを手に入れることのできない女性たちがいること、痛みに苦しみながらもそれが存在しないかのように振る舞っている女性たちがいることを示したかったからだそうです。
さらに彼女は、彼女の人生で最も重要な2人の女性とともに乳がんケアのためのイベントを実行し、チャリティーのために6,000ドル(約75万円)を調達したそうです。
先進国でも生理を公に語ることがはばかられる
途上国ではナプキンやタンポンが普及しておらず、生理の時には不衛生な布などを使用しているところがあります。また、生理用品が大量生産されている先進国でさえも、生理を汚いもの、恥ずかしいものと捉え、公に語ることがはばかられる雰囲気は残っています。
彼女の行動は、こうした生理にまつわるネガティブな要素について、改めて考えさせる問題提起になったのではないでしょうか。
参考記事:The Independent
(リプトン和子)