母親として出産し、父親として子育てする性転換者が話題 多様化する家族のカタチにネットの反応は?

母親として出産し、父親として子育てする性転換者が話題 多様化する家族のカタチにネットの反応は?

母親として娘を出産し、現在は父親として子育てしている、トランスジェンダーの男性が話題になっています。

息子は母親から、娘は父親から生まれた

イギリスのメディア『Mail Online』によると、この男性は、オーストラリア・メルボルンに住むAJカーンズさん。41歳のAJさんは、35年間女性として生きてきましたが、3年前に娘のルカを出産。その後、性転換手術をして、男性となりました。

彼には女性のパートナー、ズー・ホワイトさんがおり、彼女は6年前に息子のジャスパーを出産しています。つまり、息子は母親のお腹から生まれ、娘は父親のお腹から生まれたという、ちょっと複雑な家族なのです。

ズーさんは言います。

「子どもたちは完全に理解しているかわかりません。でも、彼らはどちらのお腹から生まれたかはわかっています。そして、そこに違いがあると思っていません」

AJさんは、「父親になることは非常に本能的なもので、最初から安心していた」と話しています。

「私は間違いなく家庭的な男だし、それはすべてのなかで最優先すべきことです」

子どもたちはどう思うのだろうか

この記事に対して、ネットのコメント欄には様々な書き込みがなされています。

・女性が子どもを産むのは当たり前のことで、何ら驚くことではない
・理解しがたい
・世界は狂気の場所になってしまった
・とても勇気ある行動だと思うが、子どもたちはこうして取り上げられて、どう思うのだろうか

当事者でない者にとっては複雑な話で、戸惑うのも無理はないかもしれません。しかし、セクシュアル・マイノリティへの理解、生殖技術の発展、社会の多様性など、この家族の背景にある現代的な問題について考えるきっかけともいえるのではないでしょうか。

参考記事:Mail Online

(リプトン和子)

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