「団塊ジュニア世代ママ」と「ゆとり世代の幼稚園教諭」、埋まらないギャップの実態とは?

「団塊ジュニア世代ママ」と「ゆとり世代の幼稚園教諭」、埋まらないギャップの実態とは?
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世代の違う女たちの埋まらないギャップ

今、幼稚園でちょっとした異変が起きています。30代でママになる人が増え、幼稚園では若い先生との年齢差が20歳近くなることもしばしば。厳しい競争をくぐり抜けてきたアラフォーの「団塊ジュニア世代ママ」と、大学全入で「ゆとり世代」の先生たち。両者の間には、目に見えない壁があるのです。

「言葉づかいが何かヘン!」

ある幼稚園に4歳の息子を通わせているママ(38歳)。彼女は若い先生の言葉づかいが気になります。

「『◯◯くん、お絵かきが上手だったので褒めてあげました!(どや顔で)』って言いかたが気になって。“~してあげる”って、何か上から目線のような感じがしませんか? 曲がりなりにもこちらは年長者で、お客さんの立場なのに……」

先生が、やたら馴れ馴れしいことに疑問を感じるママも。

「『今日は◯◯ちゃん、よ~くお昼寝してたかな~』って、私に言ってるの? それとも子供に話しかけてるの……? ていうか私たち、お友達でしたっけ。若い世代なりに距離を縮めようとしているのかもしれないし、クレームをつけるとモンスターペアレント扱いされそうで何も言えない……」(39歳ママ、息子5歳)

ネイルアートやキャバ嬢並みに濃いメイク……衛生面は大丈夫?

ママたちは、若い先生のネイルアートやメイクも厳しくチェックしています。本当は自分たちだってお洒落なネイルにしたいけど、家事育児のことを考えて我慢しているママも多い。

「あのキラキラしたラインストーンを見ると、衛生面が不安で……」(40歳ママ、娘4歳)

最近はアイメイクが濃い先生も目につくといいます。

「失礼だけど、清潔感がない感じでちょっと心配」(38歳ママ、息子4歳)

すぐ辞める若い先生たち。苦労は分かるけど、我慢が足りないのでは?

5歳の娘をもつママ(40歳)は、熱心に園での様子を報告してくれる先生がお気に入りでした。しかし……、

「娘も『◯◯先生大好き!」と言っていたのに、半年たった頃、突然いなくなっている。『あれ?◯◯先生は?』『先月で退職しました』って」

「激務で大変だったのかもしれないけど、若い先生がどんどん辞めていくのを見ると、不安になる」といいます。

幼稚園教諭から、アラフォー世代の“自分流子育て”に疑問の声

一方、ゆとり世代の幼稚園教諭にも、アラフォー世代のママたちについて言い分があるようです。「若いし、育児経験もないから、頼りないって思われるのはわかるけど、言うことは言います」と話すのは、26歳の幼稚園教諭。

「年齢が上のママほど、こっちの意見をちゃんと聞いてくれないんですよね。『園で子どもの様子がおかしいから、家でちゃんと見てあげてください』って言っても、結局何も変わらないというか。今、この時間に一緒に遊んであげることが大事なのに、ゲームさせたり、テレビ観させて、その間自分のことをしていたり。でも、習い事には熱心だったりする。その方なりに子育てを勉強してるのかもしれないけど、なんかズレてるな、と思うことが多いです」

団塊ジュニア世代は人口が多く、ただでさえ受験・就職競争が激しい上に、成人前後にバブル崩壊を経験しています。また、大学進学率で女性が男性を上回った最初で最後の世代で、とくに女性間の競争が激しかった。そんな中でキャリアを積んで社会性を身につけたママたちは、出産の際もたくさん勉強して挑んだマジメな人が多いもの。だから、どうしてもゆとり世代の若い先生が頼りなく見えて100%信頼できない……。というところに、すれ違いの原因があるのかもしれません。

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