カラオケでストレス発散!したことがある人は多いでしょう。カラオケが遊びの定番となっている今、特に歌うことに抵抗を持つ人は減ってきたと思います。でも歌をただの遊び、ストレス発散の道具にするだけでは、もったいな~い!
映画『ピッチ・パーフェクト』は、音楽プロデューサーを目指すベッカ(アナ・ケンドリック)が大学のアカペラグループに所属したら、イマイチ冴えない人生が歌の力でガラリと刺激的に変化していく様を描いています。
でも「歌の力で人生を変えるってどうやって?」と思うでしょう。では、映画『ピッチ・パーフェクト』の歌の力を見ていきましょう。
1.歌で自己アピール!
ベッカは大学で空気のような存在でした。しかし、彼女の鼻歌を聞いたアカペラグループのひとりに「あなた歌唱力がある!」と言われ、スカウトされるのです。自分のことしか考えていなかった彼女は、アカペラグループに入って歌うことでどんどん自己表現していきます。歌で魅せること、みんなを喜ばせることに夢中になっていくのです。
自分をうまくアピールできない人っていますよね。でもカラオケで歌が上手くて絶賛されたり、楽しく歌えたりするとフっと明るい気持ちになったりした経験ありませんか? 殻が破れた! みたいな。大勢の前でプレゼンしたり、発言したりするのはプレッシャーですが、歌なら気軽に自己アピールできます。喋りが苦手でも歌で自分をアピールできちゃうんですよ。アカペラグループのメンバーもコンプレックスがある人たちばかり。でも歌うことで払拭していくのです。
2.歌でコミュニケーション
ひとりで歌ってスッキリするのもいいけど、仲間と歌うのも楽しいもの。飲み会で仲良くなるのを飲みニケーションとか言いましたが、それよりもっと健康的で自己スキルがアップするのが、みんなで歌うコーラス、合唱などの歌のコミュニケーションです。
ベッカは音楽プロデューサーを目指しているくらいですから、自分たちのアカペラグループのダサイ選曲と踊りが気に入らず、リーダーと敵対しますが、2人とも自分のグループをよりよくしようという気持ちは一緒。男を巡ってバトルするより、歌をめぐってバトルする方が建設的で前向きで良いはず。歌はコミュニケーションを引き出す力があるのです。
3.歌で夢を実現!
「別に歌手になりたいわけじゃないし」という方もいるでしょうが、そうではなくて、歌を褒められたことがきっかけで自信がついたり、人前に立って話すのが苦手じゃなくなったりすることがあるということです。もちろん「歌って気持ちいい!」とストレス発散することもあれば、ベッカのように歌仲間ができて、歌う事が将来の大きな一歩に繋がる可能性もあるのです。自分に自信がつけば、できることも広がります。明るくなれば人脈も増えます。それがよりよい仕事に結びついたりするかも。歌で夢を実現するとは、そういうことです。
「歌で人生が変わった!」というと、これまでは歌詞に感動したり、勇気をもらえたりということが多かったと思います。それは歌手から発信された歌に心震わせる場合です。でも歌うことは自分から歌の力を発信していくこと。「歌うまいね~!」「ノリノリだね!」と、いつもと違う自分を歌でアピールできたら、そこから人生を変えることができるかもしれないのです。
『ピッチ・パーフェクト』公開中