レアなケースではありますが、“本気じゃない、カラダだけの浮気ならOK”というカップルがいます。「浮気なんて論外」というカップルも多いなか、彼らには彼らなりの独自の考えがある様子。“カラダの浮気ならOK”というカップルの女性サイドに話を聞き、その言い分をご紹介します。
風俗はオナニーみたいなもの
付き合って2年になるAさん(27歳)は、彼氏の風俗通いを容認。気になるそのワケは……?
「学生時代からの長い友達付き合いを経て恋愛関係になったので、彼の風俗好きは前々から聞いていたんです。それで、“男はオナニーするのと同じ感覚で風俗に行く”という持論を植え付けられてしまったというか(苦笑)。さすがに『今から風俗に行く』と言われたらイヤだけど、定期的に行っていることは知ってます。相手の女性に対して何の感情もないみたいだし、浮気とは別物なんじゃないかな」
風俗であれば、女性側は仕事。恋愛感情の有無を重視するなら、安心な相手なのかもしれません。
彼女以外の女と寝るのは狩りと同じ
交際1年半のBさん(28歳)は、彼氏のカラダの浮気をすでに何度も許しているそう。
「彼氏から、『他の女と寝るのは狩りみたいなもので、それができないのはすごく苦しい。でも、お前への気持ちは全然変わってない』と言われたんです。浮気されるのは辛いけど、私がそれを認めないと別れることになりそうだし……。結局のところ、私のほうが彼氏のことを好きなので、立場的に弱いんですよね」
病的な浮気症の男性を好きになると、浮気を黙認しなくてはいけないこともあるようです。彼女に愛されているからこそ成立しているケースでしょう。
特殊な性癖をセフレにアウトソーシング
なかでもレアなケースは、同棲4年というCさん(31歳)。話し合いの末、セフレの存在を認めているというから驚きです。
「彼氏が極端なSM好きなんです。交際してすぐカミングアウトされて、私も一度は挑戦したんですが……もう全然好きになれなくて(苦笑)。でも、それ以外の趣味や性格はとても合っているので、別れたくない。それならば、ということで、彼氏がセフレを持ち、私とは普通のセックスをすることになりました(笑)。おかしな関係だという自覚はもちろんあるけど、そんなに不満はないです」
とはいえCさんは、「子どものこともあるし、セフレがいる状態で結婚は考えられない」とも。恋愛関係でのみ許されることなのかもしれません。
セフレは本当にカラダだけ? 映画『抱きたいカンケイ』
最後にご紹介するのは、映画の世界での“カラダだけの関係”。この映画では、ハードワークをこなす女医が勢いで男友達と寝てしまい、そのままセフレ関係に突入します。気兼ねなく性欲を発散できる相手が見つかったと喜んだのもつかの間、お互いの気持ちに変化が生じ……。
ライトなラブコメに現実味があるかはさておき、この展開からはある種の真理が見て取れる気もします。つまり、“カラダだけ”の関係を維持するのはなかなかに難しいということ。長い時間を共に過ごせば愛着もわくし、そもそもどこかに魅力を感じていなければ、何度も体を重ねることにはならないでしょう。本当に感情は揺れていないのか、疑う必要はありそうです。
浮気の線引きは十人十色。“カラダだけならOK”という人たちにも、それぞれの持論や事情があるようです。それを自分も受け入れるかは別として、「こういう考えもあるのだな」と知っておいても損はないのではないでしょうか。
(文=大高志帆)
画像:Original Update bydarcyadelaide